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東京都美術館「ポンピドゥー・センター傑作展」は3度行きたい

こんばんわ、スズキです。

6月11日(土)から9月22日(木・祝)まで、東京都美術館(東京都台東区上野公園)で開催されている「ポンピドゥー・センター傑作展

20世紀の素晴らしい作品、つまり絵画や彫刻、映像に写真が展示してある。

また1906年から1977年まで、1年ごとに1作品紹介してあるという。

これは面白そうじゃないか!!ということで、行ってきた。

 

 

前書き

「ポンピドゥー・センター」を知っている人はどれくらいいるだろうか。
僕は31年生きてきて、このフレーズを初めて聞いたのは先月の終わりだった。

そんな人も多いのだろう。

ちょうどこの展覧会に合わせて(だと思うが)、penで「ポンピドゥー・センターと作った、アートの教科書」という特集をやっていたのだ。

初めての人は、これが必需品だと聞いたので、Amazonで買った。

 これを携え、東京都美術館に突撃してきたのだ。

 

 

上野駅から少々迷子になりながら。

初上野公園で、美術館を目指してGO!!と歩いていたら、着いたのは「国立西洋美術館」

ん~ちょっと間違えたな。

美術館に博物館が、こんなにたくさんあるだなんて思ってもみなかった。

土日だし混んでたらイヤだなぁ、入場制限とかあったらどうしようかなぁと考えていたけど、

 こんなアドバイスももらっていたので、ひとまず突撃!!

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そんな心配は無用だった。

すいすいと案内してもらえたぞ。

 

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会場内を見る前に、現代アートの見方をおさらい

  先日、参加したセミナーで、「現代アートの見方」を教えてもらいましたので、おさらいです。

  • まず手法を見極める
  • 題名を知る
  • 材料を見極める
  • 制作時間を予測する
  • 説明書きがあれば最後に読む

いやー、こういったことを教えてもらっておいてよかった。

一歩二歩深いところまで、感じることができた。

その他、詳しいことは、この記事を。

hatena.aco-gale.com

 

有名な作品がたくさん

マルク・シャガール、マルセル・デュシャン、パブロ・ピカソ。

美術に造詣が深くなくても聞いたことがあるぞ!!という芸術家の作品が。

1年ごとに1作品、名セリフとともに展示してある。

 

こういった展示会は、絵なら絵、彫刻なら彫刻といった印象が強く、幅広い作品を取り扱っていることが非常に嬉しかった。

 

 

僕がメモした名セリフ

その作品の横にある名セリフの中で、僕が感銘を受けたものをご紹介

ロシアの画家 ヴァシリー・カンディンスキー 1937年

「絵画の『内容』は絵画である。

そこに解読されるべきものはない。

どんなかたちも生命と内容をゆたかに感じる人には、 内容が嬉々として語りかけてくる。」

 

写真家 ジル・キャロン 1968年

  何か価値があるものを得るためには、常に主題に近づき離れてはならない

 

フランスの画家  セラフィーヌ・ルイ 1929年

私は絵のことをあまりよく知らない年老いた初心者です。

 

 

作品を鑑賞しながら、その言葉を見ると、心にドスーンと重みを感じます。

言葉の力って計り知れないものですね。

 

 

心に残る作品

どれも素晴らしい作品でしたが、独断と偏見で選んだ3作品。

1928年 レオナール・フジタ 画家の肖像

別の話なんですけどね、かくかくしかじかという漫画の話です。

途中、自画像を描くシーンがあって、そこに感動したんですよ。

だから、このレオナール・フジタの作品にも、胸を打たれた。

目の前で作品を見てみると、すごく細い線が出ていたり、透明感のある作品に吸い込まれるようだった。

 

1932年 アンリ・カルティエ=ブレッソン サン=ラザール駅裏

ストリート・スナップ(写真)を得意とするカルティエ=ブレッソン。

水溜りの上を跳んでいる写真なんですけどね、その瞬間が見事に切り取られて写真になっている。

色合い、濃淡での奥行き感がステキでした。

 

1950年 ベルナール・ビュフェ 室内

室内の絵です。

椅子やストーブが描いてあります。

デッサンじゃないので、形がイビツなんですけどね、そこから感じる堂々とした空気が全てを受け入れたような雰囲気。

 

 

番外

1945年

作品はありませんでした。

ただ音楽が流れてましたよ、エディット・ピアフの「バラ色の人生」。

そういう展示手法も素晴らしいと思ったが、このBGMが流れているスピーカーの指向性がよかった。

そのスピーカーの正面に行くと、とたんに大きな音になる。

こういった場所で使われる特殊なスピーカーなのでしょう。

作品よりも、機材が気になりました。

 

 

率直な感想

僕がここで学んだことは「美術はその表面だけではない」ということ。

あの絵なら僕でも描けそうだ、こんな絵よりも、、、、と思うことは確かにあった。

ただそれは絵の表面を見ているだけ。

思想や信条まで汲み取ろうとするなら、まだまだ僕は経験値不足です。

 

戦争があった、革命があった、そんなときに生きていた芸術家の、重い重い気持ちまでは簡単に受け入れられなかった。

伝わってくるパワーが大きすぎて、途中で涙が出てきそうになりました。

 

時代背景、現代アートの特徴、その芸術家の思想や生き方、そういったものwちゃんと学んでから再訪することで、何倍にも気持ちが高ぶることだろう。

 

 

まとめ

芸術をあまり詳しくしらない僕が楽しめた。

penという雑誌を持って、有料の音声ガイド機を借りて(520円)、前述の現代アートの見方を頭の片隅に。

 

何がキッカケになるか分からないけれど、暑い夏でも涼しい美術館、こういった現代アートに触れてみませんか。

非常に充実した休日でした。

 

 

開催概要

会期 2016/6/11~2016/9/22

会場 東京都美術館

住所 東京都台東区上野公園8-36

   各線上野駅より徒歩10分程度

時間 9:30~17:30

   ※金曜日は20:00まで

   ※一部日程は21:00まで

 

休館日 毎週月曜日、7/19

    ※7/18、9/19は開館

 

入館料 大人1,600円

 

 

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