ちゃんとやれ!

副業フリーランサーの飲み屋話

「あれこれやりたい症候群」を抜け出す

両極端にあるものを、どちらも欲しくなるときがある。

それが、iPhoneとAndroidであれば、1か月分の給料で手に入るのだが。

 

"革新的な自分"と"保守的な自分"というような選択肢だとしたらどうだろうか。

 

今まで歩いてきた道がニュートラルであるほど、この問題は大きく重くのしかかる。

何かの判断を下すときに「どっちでもいい」という結論が、一番しっくりくるのだ。

 

好みがあるわけではなく、場に自分を合わせる。

すなわち順応性が高い。

 

逆に、それ自身に100%満足することは少なく、何事もほどほどに終わっていく。

 

例えば彼女がデートに誘ってくれたとき。

「スパゲティ」か「オムライス」か、どちらがいい??と聞かれても、正直なところどっちでもいい。

スパゲティ屋さんが、ペペロンチーノ専門店なら、オムライスを選ぶが。

スパゲティでもオムライスでも、僕にとってはどっちでもいい。

 

だから、デートが終わったあとの食事に対する満足度はそんなに高くないだろう。

それがごくありふれた店なら、なおさらのこと。

 

だからといってデートを楽しんでいないわけではない。

「食事」という考え方が違うからだ。

 

「料理」を楽しみたいと思うときは、一人のときが多い。

孤独のグルメを想像してもらえば。

 

自分の中のワクワクを答え合わせしていくのが好きだから。

僕の「食事の楽しみ方」というのは、そういうことなのだ。

 

 

閑話休題

食事はともかく、「前に出たい自分」と「後をついていきたい自分」が喧嘩し始めている。

いつまでも不完全燃焼な自分がいる。

やりたいことはたくさんあるのに、手を挙げられない。

その一歩が踏み出せず、ダラダラしている。

8割くらいのところで、ヌクヌクしている。

そうすると、前に出ることが難しい。

出たい気持ちがあるけれど、行動につながっていないのだ。

 

また、草分け的な存在な人をサポートするのが楽しい。

最初の道を決めてくれる人と一緒に仕事をするのは楽しい。

プロジェクトの運用、運営向きなのかもしれない。

それはそれでいいけれど、そこに落ち着きたくない自分もいる。

 

あれこれやりたくて仕方がないのだ。

その「あれこれ」はすべて頭の中でしか実現していない。

行動に出る一歩が遅いから。

 

自分を自分で律することが苦手なのか、そこまで追い込まれていないのか。

 

どこかに保険を用意することで、人生の冗長化はできているものの。

一つ一つがシャープで、切れ味のよいものにならないのだ。

 

 

半年くらい前だったか、ツイッターで見かけた。

なんでもします!!というヤツは、何もしません!!と宣言しているのと同じだ。

まさに今の自分がソレだろう。

 

「あれこれやりたい」ということは「あれこれやりたいと思っていない」

「何でもやっちゃおう」ということは「何もできませんでした」ということになる。

 

結局のところ、居場所を自分自身で作れないから、あっちにふらふら、こっちにふらふらしているだけなのだ。

 

 

先日、食事に行く約束をしたとき。

「ハンバーガーが食べたいな」とこぼしたら、ひどく喜んでくれた。

 

「君が自分から食べたいものを言うなんて、珍しいじゃないか。そこにしよう!!」と。

 

 

「相手に合わせる」ということを盾に、自分で決めることから逃げてきたようだ。

"あれこれやりたい"ではなく、"あれやりたい"症候群になろう。

 

 

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