かき氷って、リーズナブルなものだった。
冷凍庫に眠ってる氷を取り出して、かき氷マシンにぶっこむ。
色のついた砂糖水をかけて食べる。
大人になって、かき氷に挑戦すると。
家で食べるより、どこかに食べに行くことが多くなった。
家の冷蔵庫に眠っている曇った氷ではなく、きれいに整えられた氷屋さんの氷。
雪のようにふんわりと削られたそれは、家で作るものとはあまりにも違う。
外で食べるかき氷は、いつの間にか高価なものになっていた。
値段もそうだし、クオリティもそうだ。
プロの味、家庭の味。
どちらもかき氷なんだけど、こんなに雰囲気が違うものなんだな。