ちゃんとやれ!

副業フリーランサーの飲み屋話

14年前に気づかされた、分かりやすい書き方

2005年のことだから、14年も前のこと。

小さく小さく心が折れた出来事があった。

 

ある大きなイベントの運営業務にいたとき。

長期間にわたるイベントだったのでスタッフ数も多く、お互いの業務連絡は控室に置いてあるキャンパスノートを使っていた。

 

業務で使う無線機、いわゆるトランシーバーが控室に置いてあった。個人に1台ずつ貸し出されていたが、何かあったときに控室とも連絡がとれるように、と共有のものが置いてあった。

卓上ホルダーも付属していたその無線機だが、当時のそれは充電した状態で使用してはいけなかったのだ。

 

先輩から「充電しながら使うんじゃない」と言われたので、とりあえずそれを引き継ぎノートに書いた。

 

「故障の原因となるので、充電しながら使用しないでください」

 

我ながら完璧だと思った。

次の日、その1行下に新しくコメントが書いてあった。1歳下の山本くんが書いたコメントだ。

 

「故障の原因となるので、電源を切って充電してください」

 

やられた。

お互いに言っていることは、間違いじゃない。間違いじゃないけれど、山本君が書いたコメントのほうが分かりやすい。

 

充電しながら使うな=電源を切って充電しろ

 

この置き換えが僕にはできなかったのだ。

もう、なんていうか、ショックだった。

言われたことを、そのまま書いただけで満足した自分にショックだった。

 

なんてことないその1文に、強くやられてしまったのは事実だったが、書くことへの発見があったのも事実。

 

何も考えずに、真正面から受け止めるのを止めた日だった。


文章を書くことは苦手だから、そういう小さなことが気づかなかった。

今は、いろんな文章に触れようとしているところ。新しい表現や、面白い考えをうまく取り入れていきたいよね。

 

分かりやすい文章、言いたいこと、その違いを穴埋めできるように。日々努力していくことが大事なんだろうな。

 

 

書くスキルUP すぐできる! 伝わる文章の書き方 確実に文章力がつく! 7つのステップ

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