ちゃんとやれ!

副業フリーランサーの飲み屋話

頭の中に余裕がほしい

頭の中、心の中にどれだけ余裕があるだろうか。

プレッシャーにならず、詰め込んだり取り出したりできるスペースはどれくらいあるだろうか。

 

スランプに陥ったり、大きな悩みを抱えていたり、プレッシャーに押しつぶされているとき、そのスペースはうんと小さくなる。

心の中のもどかしさが思考の邪魔をし、錆びついて回転しない頭にエネルギーを使う。

 

毎日文章を書いていると、そのスペースの大きさを実感できる。

今日は大きなスペースだ、今日はずいぶんと埋まっている。

スペースが埋まっていると、楽しく書くことができない。それはテーマや内容ではなく、こみ上げてくるのが気持ち悪さだけだからだ。

 

思い当たる節があると、それが余計にリアルになる。

傍から見ているだけでは気づかないかもしれない、本人は大ダメージを受けているのだ。

 

それは自分だけの問題ではなく、周囲の"スゴい人"にもヤラれてしまう。

苦しいとき、悩んでいるとき、スランプのとき。

それは、階段の踊り場にいるようなものだから。

 

前に進んでも目線の高さが変わらない。何も変わらない自分に嫌気がさしてしまう。

不思議なことに、踊り場の次にある階段は、そのステップが少しだけ高くなった印象さえある。

 

目の前にあるのは、上りづらそうな階段。

引き返してしまおうか、なんて考えるけれど、成長したいなら、次のレイヤーに進みたいなら、これは前に向かって歩いていくしかない。


見えない気遣い、技術、素材に気づくときがある。
それは自分が成長しているから。知識や経験が、目の前のそれをより精密に判断してくれる。

 

自分が成長すると、スゴい技術を、ちゃんと「スゴい」と認識できるようになる。

100メートルを9秒台で走ることが「スゴい」と思えるとしたら、それは100メートルの平均タイムやギネス記録を知っていたり、実際に短距離走をしているからに他ならない。

知識も経験もなければ、「100メートル9秒台」が早いのかどうかも判断できなくなるから。

 

少しずつ成長して、知識や経験をつけて、現実を見られるようになって、打ちのめされて。

そんなときに、頭や心に余裕があれば、どっしりと受け止めることができるのだけど。

たまにその余裕がないときがある。

 

今はそのスペースづくりに注力したい。もどかしくて、もどかしくて、ちょっぴり苦しい毎日だから。