ちゃんとやれ!

副業フリーランサーの飲み屋話

それはもう、過去のもの

最近読んでいる本がある。

「コーヒーと恋愛」獅子文六

たまたま古本屋で手に取っただけ。
どこかで話題になったとか、作者のファンとか
そういったことではなく、本当にただ適当に
しかしそれは素敵な縁だったかもしれません。

普段、何冊かの本を平行に読んでいるので、
なかなかゴールにはたどり着けないけど。
それはこの本も同じ運命だったりするけれど。

決して自分のことを「高尚」だとか「頭がいい」とか、
そういったことは思わないが、よく言うところの「普通」くらいの
教養やボキャブラリーはあると思う。

しかしながらこの本は、すごく読みづらい。
言葉が難しい、そしてわからない。
たぶんだけれども、昔の時代をそのまま映したような本だから。
言葉の選び方が少し嫌がらせのように上品だったり、難しかったり。

どんな言葉といわれると
「細君」とか「良人」とか。初めて聞いたし、初めて見た。
それまで、いかに小説というもの、文学とうものに触れてこなかったか。
そりゃ文脈でなんとなくわかりますよ。
でも、そこがすごく曖昧なんです。
「細君」というのは「妻」のことで、
「良人」というのは「夫」のことなんですがね。

これは「妻」なのか、それともガールフレンドなのか、
はたまた2番目の女なのか。
文脈では、それなりに仲のいい関係というのはわかるんです。
でもそれって、どの程度??と言われると悩んでしまう程度の
語彙力、ボキャブラリーだったわけであります。

そんな中、今どきじゃないなぁ。でもよくわかる!!といったワードもでてきて
「茶の間のブラウン管」というフレーズは、
今年31歳になる僕には、まだまだ馴染みがあるものでした。

最近では、「茶の間」も「ブラウン管」も言わないですからね。
そうすると、「チャンネルを回す」とも言わないでしょうね。

時代というものは、変化するものであります。
一昔前なら、こんな風に僕が書いた文を見る人なんていなかった。
せいぜい手紙か日記か。そのくらいでした。

が、いつの間にか全世界の人が見る機会があり、
それも一瞬で公開されてしまうなんて、考えられたでしょうか。
高校時代は、よく新聞に投書をして腕を磨いたものです。
中学時代には、たくさん手紙を書いて、気持ちを伝えるということの
練習をしたものです。

今の人は、便利というか便利すぎるというか。
そんなに推敲したり悩んだりしなくても良い環境なのかもしれません。
手紙一枚を書くのにどれだけ悩みに悩んだことか。

そういえば3ヶ月ほど前に、十数年ぶりにその手紙を送った方にお会いしました。
その当時のことを覚えていてもらえて、本当に嬉しかったです。
たくさん悩んで、考えて、モヤモヤしながらも、そういう行動に移してよかったです。

もしかしたら、こういったBLOGが何かのきっかけになる人も多いと思います。
うまく時代の流れについていきたいものですね。
茶の間にブラウン管に。

ではでは。

 

コーヒーと恋愛 (ちくま文庫)

コーヒーと恋愛 (ちくま文庫)