こんばんわ、スズキです。
昔から写真を撮ることが好きでした。
小学生の頃からカメラを頻繁に持ち歩いていた記憶があります。
当時はフィルムカメラばかりで、撮影後に現像されて出来上がるのを楽しみに待っていました。
時代はデジタルカメラが圧倒的優位になりましたが、最近まで僕はフィルムで撮っていました。
それも白黒フィルムをよく使っていたんです。
白黒の良さ
色鮮やかに見えるものが、カメラを通すことによって「白」と「黒」の2色になってしまう。
余計な情報がどんどん削ぎ落とされて、一番シンプルな形になる。
そういった良さがあるのではないでしょうか。
ミニマリスト的な考えかもしれません。
そこらに植えてある樹木も、白黒にするとちょっと趣きが変わります。
街中で見かけた「ただの木」ですが、新緑だったのか、もうすぐ枯れてしまうのか。
そういったところを想像できる良さがありますよね。
ただこれは後付けでした。
写真は真実を写さない
デジタルカメラが普及して、パソコンが普及して、そうなると画像編集が簡単にできるようになる。
先ほどの写真は、カラー画像を白黒変換しただけ。
そういった「画像の操作」「情報の操作」がいとも簡単にできてしまう。
ちなみに、もともとあった画像はこちら↓
ファイルの情報からは「5月初旬の19時ごろに撮影」ということが読み取れます。
ただの写真、試し撮りみたいなものです。
この画像を見れば、色がくすんでいるし、パッとしないなぁと思います。
ホワイトバランスも、露出も、そういったデジカメの詳しい機能を一切使わず、ただシャッターを切っただけでした。
先ほどもお伝えしたとおり、画像が簡単に編集できてしまうんですよね。
というわけで、ちょっとだけ操作してみた写真がこちら↓
これはこれで違った印象を受けると思います。
同じ画像を少し操作しただけ。
それではこの写真はどうでしょうか↓
極端に画像を編集してみましたが、またまた印象が大きく異なると思います。
どれも2枚目の写真がベースですが、白黒にしたり、赤っぽくしたり青っぽくしたり。
画像編集ソフトを使えば10秒くらいで完成してしまう。
もちろん発表用とか、雑誌用とか、そういう用途になるともっと時間をかけて編集することと思いますが、印象を変える程度ならすぐにできる。
デジカメだから編集がしやすくなっただけで、フィルムカメラの時代も似たようなことはありました。
現像に使う薬品の温度や時間を大幅に変えることで色見を歪めて、目を引く写真にしている人もいました。
ただそれに比べて、今の時代の技術はすごく進化した。
スマホでさえ、撮ったその場でテイストを変えられるし、またそれが良い感じに仕上がる。
インスタグラムを眺めているだけで、ワクワクする写真がたくさんありますよね。
僕が写真で撮りたいモノ
大きなジャンルで言えば、人物を撮っているときが一番楽しい。
喜怒哀楽があったり、そこに思い出が詰まっていたり。
一人で真剣に撮りたいときは風景だったりするかな。
自然を相手に「待つ」ことを教えてくれた。
僕は普通のモノをキレイに撮るのが夢。
被写体に頼らず、日常の中から解像度高く切り出したい。
何気ない瞬間が一番ステキだということを、なかなか操ることのできない「時間」をカメラを通じて操作してみたい。
デジカメの良さは、写真を撮ること、それを編集すること、印刷すること、共有することを、身近にしてくれた。
それも全てが自分の手の届く範囲でできる。
一長一短と言われているが、できるだけ「長」の部分を有効に使って行きたい。
カメラに関しても、間口を広げてみようと思う。
ではでは