こんばんわ、スズキです。
6月11日(土)から9月22日(木・祝)まで、東京都美術館(東京都台東区上野公園)で開催されている「ポンピドゥー・センター傑作展」
20世紀の素晴らしい作品、つまり絵画や彫刻、映像に写真が展示してある。
また1906年から1977年まで、1年ごとに1作品紹介してあるという。
これは面白そうじゃないか!!ということで、行ってきた。
前書き
そんな人も多いのだろう。
ちょうどこの展覧会に合わせて(だと思うが)、penで「ポンピドゥー・センターと作った、アートの教科書」という特集をやっていたのだ。
初めての人は、これが必需品だと聞いたので、Amazonで買った。
Pen(ペン) 2016年 6/15号 [ポンピドゥー・センターと作った、アートの教科書。]
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2016/06/01
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これを携え、東京都美術館に突撃してきたのだ。
上野駅から少々迷子になりながら。
初上野公園で、美術館を目指してGO!!と歩いていたら、着いたのは「国立西洋美術館」
ん~ちょっと間違えたな。
美術館に博物館が、こんなにたくさんあるだなんて思ってもみなかった。
土日だし混んでたらイヤだなぁ、入場制限とかあったらどうしようかなぁと考えていたけど、
@acogale 今日の昼に行ってみましたが、待ち時間なく入れました!
— OLのニシマツ (@output_log) 2016年6月12日
こんなアドバイスももらっていたので、ひとまず突撃!!
そんな心配は無用だった。
すいすいと案内してもらえたぞ。
会場内を見る前に、現代アートの見方をおさらい
先日、参加したセミナーで、「現代アートの見方」を教えてもらいましたので、おさらいです。
- まず手法を見極める
- 題名を知る
- 材料を見極める
- 制作時間を予測する
- 説明書きがあれば最後に読む
いやー、こういったことを教えてもらっておいてよかった。
一歩二歩深いところまで、感じることができた。
その他、詳しいことは、この記事を。
有名な作品がたくさん
マルク・シャガール、マルセル・デュシャン、パブロ・ピカソ。
美術に造詣が深くなくても聞いたことがあるぞ!!という芸術家の作品が。
1年ごとに1作品、名セリフとともに展示してある。
こういった展示会は、絵なら絵、彫刻なら彫刻といった印象が強く、幅広い作品を取り扱っていることが非常に嬉しかった。
僕がメモした名セリフ
その作品の横にある名セリフの中で、僕が感銘を受けたものをご紹介
ロシアの画家 ヴァシリー・カンディンスキー 1937年
「絵画の『内容』は絵画である。
そこに解読されるべきものはない。
どんなかたちも生命と内容をゆたかに感じる人には、 内容が嬉々として語りかけてくる。」
写真家 ジル・キャロン 1968年
何か価値があるものを得るためには、常に主題に近づき離れてはならない
フランスの画家 セラフィーヌ・ルイ 1929年
私は絵のことをあまりよく知らない年老いた初心者です。
作品を鑑賞しながら、その言葉を見ると、心にドスーンと重みを感じます。
言葉の力って計り知れないものですね。
心に残る作品
どれも素晴らしい作品でしたが、独断と偏見で選んだ3作品。
1928年 レオナール・フジタ 画家の肖像
別の話なんですけどね、かくかくしかじかという漫画の話です。
途中、自画像を描くシーンがあって、そこに感動したんですよ。
だから、このレオナール・フジタの作品にも、胸を打たれた。
目の前で作品を見てみると、すごく細い線が出ていたり、透明感のある作品に吸い込まれるようだった。
1932年 アンリ・カルティエ=ブレッソン サン=ラザール駅裏
ストリート・スナップ(写真)を得意とするカルティエ=ブレッソン。
水溜りの上を跳んでいる写真なんですけどね、その瞬間が見事に切り取られて写真になっている。
色合い、濃淡での奥行き感がステキでした。
1950年 ベルナール・ビュフェ 室内
室内の絵です。
椅子やストーブが描いてあります。
デッサンじゃないので、形がイビツなんですけどね、そこから感じる堂々とした空気が全てを受け入れたような雰囲気。
番外
1945年
作品はありませんでした。
ただ音楽が流れてましたよ、エディット・ピアフの「バラ色の人生」。
そういう展示手法も素晴らしいと思ったが、このBGMが流れているスピーカーの指向性がよかった。
そのスピーカーの正面に行くと、とたんに大きな音になる。
こういった場所で使われる特殊なスピーカーなのでしょう。
作品よりも、機材が気になりました。
率直な感想
僕がここで学んだことは「美術はその表面だけではない」ということ。
あの絵なら僕でも描けそうだ、こんな絵よりも、、、、と思うことは確かにあった。
ただそれは絵の表面を見ているだけ。
思想や信条まで汲み取ろうとするなら、まだまだ僕は経験値不足です。
戦争があった、革命があった、そんなときに生きていた芸術家の、重い重い気持ちまでは簡単に受け入れられなかった。
伝わってくるパワーが大きすぎて、途中で涙が出てきそうになりました。
時代背景、現代アートの特徴、その芸術家の思想や生き方、そういったものwちゃんと学んでから再訪することで、何倍にも気持ちが高ぶることだろう。
まとめ
芸術をあまり詳しくしらない僕が楽しめた。
penという雑誌を持って、有料の音声ガイド機を借りて(520円)、前述の現代アートの見方を頭の片隅に。
何がキッカケになるか分からないけれど、暑い夏でも涼しい美術館、こういった現代アートに触れてみませんか。
非常に充実した休日でした。
開催概要
会期 2016/6/11~2016/9/22
会場 東京都美術館
住所 東京都台東区上野公園8-36
各線上野駅より徒歩10分程度
時間 9:30~17:30
※金曜日は20:00まで
※一部日程は21:00まで
休館日 毎週月曜日、7/19
※7/18、9/19は開館
入館料 大人1,600円