こんばんわ、スズキです。
学生の方、会社員の方、フリーランスの方、それぞれいらっしゃると思いますが。
その昔、僕はホテルマンをやっていました。
ホテルマンは宿泊勤務というものがあります。
15時頃に出勤し、夜は仮眠をしながら次の日の10時頃に帰宅。
これで2日分の出勤になるので、プライベートの時間は割とエンジョイしていましたね。
そんなホテルまでは電車通勤。
地下鉄に乗って15分ほど、毎日電車に揺られていたわけです。
通勤ラッシュとは無縁の時間にガタゴトガタゴトと。
ある日、上司からこんなことを聞かれました。
「君は電車で通勤しているのか??」
スタッフの中には自転車で通っていたり、徒歩のスタッフもいたので、僕は不思議に思わず「そうです、電車ですよ」と答えたんですよね。
そうすると上司の顔が曇るわけです。
こんな話をしてくれました。
別に君が悪いわけじゃない。
何も悪いことをしていないけれど、僕の気持ちが落ち着かなくてね。
僕がそのカバンを電車で見かけると怖いんだよ。
知っての通り僕は足が悪いだろ。
ちょうどカバンが当たるんだよ、だから怖くて怖くてね。
そんなことを思い出しただけでね。
こんなことを言われた。
当時僕はアタッシェケースを持っていた。
泊まり勤務だったから替えのワイシャツを持っていたから。
シワになるのが嫌でアタッシェケースに入れて通勤していた。
たまたまその様子を見られていたというわけだ。
別にトゲトゲしているわけでもなく、どちらかというと角は丸く落ち着いた形のアタッシェケースだった。
ただ、それを良く思わない人がいたわけだ。
「別に常識の範囲ですけど何か」とでも言ってやろうかと思ったけど、そこは大人の対応。
「そういうことを思われる方もいらっしゃるんですね」と。
その後に上司がこう付け加える。
君は悪くない。
けれども、そう思う人がいることを頭の片隅に覚えていてほしい。
ホテルマンとして、接客業としてのアドバイスだと感じてもらえれば。
と。
100%、全員から受け入れられるというわけではなく「そうじゃない人もいるから」
ということを、教えてくれたというわけだ。
僕がもし、アタッシェケースが苦手な人がいるということに気付いていたら、立ち居振る舞いが違ったのだろう。
普通のカバンのように、ぶつかっても平気な様子で通勤していたのだろう。
だからこそ「そうじゃないんだぞ」ということを教えてくれたのだ。
自分にとっては気にならないことかもしれないが、様々な理由でそれを怖がる人がいる。
よくいうところの常識の範囲内だとしても、受け入れてもらえないこともあるということ。
もっと周りの人への気遣いを、周りの人への気持ちを持つべきなんだろうなぁと反省した。
7~8年ほど前の話だが、僕には衝撃すぎてね。
だって、アタッシェケースで通勤してたら「ちょっと、、、、」と言われるんですよ。
でもね、ホテルマンとして、気遣いができる人としての為の助言だったんだなぁと。
そのコトが常識の範囲だとしても、それが当然だとしても、それを盾に言い争うのはやめようと思った。

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