ちゃんとやれ!

副業フリーランサーの飲み屋話

2020年は第一人者を追い越して、自分を越える人を育てること。先生/生徒ではなく、先輩/後輩の関係に

2020年になりました。

本年もよろしくお願い致します。

 

ここ1ヶ月ほど、ずっと考えていることがあった。

それは「周りの人に幸せになってもらいたいし、成長してもらいたい」ということだ。

誰かにギブするとか、そんな高尚な理由じゃない。

 

「周りにいる5人(10人)の平均年収が自分の年収だ」という言葉を聞いたことがある。

とすれば、周りのみんなが頑張ってくれれば、同じようにステップアップしていけるんじゃないか。という打算的な話。

周りが幸せだったら、僕も幸せになるんじゃないかな、なんていう楽観的な話だ。

 

純粋に相手のことを考えるのではなく、自分によい影響があるかもしれない、なんて思う気持ちがベースにあることは、隠すことができない。

「情けは人の為ならず」とカッコよく言えばいいだろうか。

 

年末、セミナーのアフターで懇親会があった。2次会は断る主義で過ごしてきたが、この日は2次会まで参加してしまった。といってもメインの登壇者を入れて5人の会。

 

そこでのアドバイスが強烈に染みたのだ。

 

「ポジションに居続けるヤツ、固執するヤツは、成長しない」

「先生と生徒じゃなくて、先輩と後輩の関係がいいよね」

 

先生ポジションになり、それを譲ろうとしないなら。

アイデンティティがそこにしかないのだ。先生でいるということしかない。

 

本当に大事なところ、内面まで見えていないようだ。早々にその席を譲り渡すだけの器があってもいいのだろうけど。

 

基本的に先生は追い越される存在だ。

「出藍の誉れ」、「 青は藍より出でて藍より青し」という言葉があるように。師匠より優れていることは当たり前ではないだろうか。

 

そりゃそうだ。遠回りしながら、自分の知見を体系化して、それを教えてくれるのが先生であり師匠だから。

素直に受け取れば、最短距離の成功ルートを提供してくれることになる。

 

でもそうすると、そのポジションにしがみついている人は、脅威に感じるのである。自分の居場所が無くなるから。アイデンティティが消えてしまうから。果たしてそれでいいのだろうか。

 

トヨタ自動車の副社長 河合満氏の言葉を教えてもらったことがあった。

「第一人者を追い越せ、そして自分を越える人を育てよ」と。

まずは、自分が追い越す、それだけ努力して、知識や経験を身につけて、超える勢いで取り組んでいく。その先は、自分を超える人を育てていくことが大切なのだ。

 

自分が学んだこと、教えていることは、素敵なアイテム。後に続いてくれる人たちが、それを利用して今までより時間もコストもかけないで、次の地点に到達するのだから。

 

猛スピードで追い抜かれるのも、当然のことなのだろう。

今の技術と10年前の技術は明らかに違う。

 

高校の時の担任が言っていた言葉を今でも思い出す。

「人の成長は3段階。1つ目は○○してもらって嬉しい。2つめは○○できて嬉しい。3つめは○○してあげれて嬉しい。」

 

だから僕は、僕が教えてもらってきたこと、自分で経験したこと、自分で見つけたこと。それを体系化して、どんどん次の人たちにパスしようと思う。そうやってみんなが、関わってくれる人たちが高スキルになればいいし、高収入になればいいし、もっと幸せを掴んでほしい。

 

そんなみんなと関わっていられたら、僕もなんだか幸せになりそうな気がするから。

ポジションは取りに行くけれど、次の人がきたら明け渡すだけの気持ちでいよう。

そして、今の僕よりも、もっとすごいものをたくさん見せてほしいし、そこから新しい気付きを得たいと思う。

 

目指す人を追い越して、自分を超えていく人を育てる。

2020年、僕の軸になるのはこの考え方だ。