声の大きな文章と、声の小さな文書がある。
気持ちを爆発させてくれるもの、気持ちをぎゅっと整えてくれるもの。
後者は間違えると、ただただ暗い話になっておしまいだ。
もちろんすごく繊細で、手からこぼれ落ちそうな文章だってあるが、ギチギチに圧縮されて出てきた重みのある言葉は、受け取り方が難しい。
一方で、爆発した文章は気持ちを刺激してくれる。
文章としては薄っぺらいけれど、ただただ楽しそうに見える。
酔っ払って、いつの間にか声が大きくなって、自分の好きなことを語っている、そんな空気を感じるから好きだ。
お上品にならず、身の丈のまま勢いで突撃してくる。
そんな楽しい、大きな声の文章を書いていきたいもの。
カッコつけて、スマートな文章を書くのは、あまりにもイケてないと感じるようになったからだ。