6月18日
あなたは何人の誕生日を覚えているだろうか。
あなたは何人の誕生日から、自分自身を整えることができるだろうか。
人とのコミュニケーションを教えてくれたF氏。
F氏の誕生日が6月18日。
だから、毎年6月18日になると、最近はどうしているのかな、元気しているのかな。
なんて思いながら、自分に酔っていることがある。
自分の中にある過去の自分を引っ張り出してきて。
「そういえば、手紙の書き方を教えてくれた」とか、「そういえば、人を好きになることを教えてくれた」とか。
今となっては小さなことかもしれないけど、当時の自分にとっては驚くほどのエッセンスを分けてくれた。
そんなF氏のことを考えてみたりする。
過去の自分と話をしたり、悩んだ時に過去や未来を考えることなんて、いつでもできるのだ。
ただ、問題なのは。
「いつでもできる」ということは「いつもできない」と同じこと。
常にフラットな状態というのは、一歩踏み出せないのだ。
なんでもいいからキッカケがほしい。
それがF氏の誕生日だった。
連絡をとらなくなってから、何年も経つけれど。
それはそれでいい思い出になったりして。
たまには後ろを向きたいときだってあるんだから。
未来に向けてがむしゃらに動く自分もいれば、過去の自分と答え合わせをするときもある。
きっかけは誰かの誕生日だったり、何かの記念日だったり、過去に訪れた場所だったり。
忘れることが怖いから、たまには過去にしがみついてみたりする。
F氏に何かできるわけじゃないけど、F氏のお陰で僕は過去の自分に再会できる。
ありがとう、と思うのだ。