ちゃんとやれ!

副業フリーランサーの飲み屋話

【飲み屋話】カレーハウスのココイチがココチイい

クライアントのオフィスの向かいにはカレーハウスCoCo壱番屋がある。

平日の昼間はサラリーマンで賑わっているが、平日の夜はどうだろう。

 

平日の夜に、偶然その前を通りかかった。

1ブロック離れたところからでも、カレーの良い匂いがする。
今日は直帰できるし、明日は休み。
せっかくだから、そのココイチへ入ってみた。


夜でもサラリーマン。

夜になったところで、お客さんはサラリーマンばかり。
それも、一人でくるサラリーマンだろう。
カウンターの席が、ひとつおきに空いている。
テーブル席も、座っているのは片方の椅子だけ。


昼間とは大違いで

昼間の少し騒がしい店内と違い、夜は静かな空気が流れている。
それでいて、決して息が詰まるようなことはなく。
各人がゆったりと、カレーを楽しんでいるのだ。

置いてある雑誌や漫画を読みながら、各々が自分の時間を楽しんでいる。

 

店員さんは4人。

黒いめがねをかけたチーフ。
その他には、ベテランのアルバイトだろうか、大学生ぐらいの店員さんが2人。
最後の1人は、胸に「研修中」のバッジを。

オーダーテイクは研修生の役割らしい。

 

お客さんの注文を聞いて回る。

その一つ一つの注文を、めがねのチーフが確認する。
決して高圧的でなく、親身に温かく守ってあげるような感じで。

指導をしながらも、フライヤーにささみカツを入れたり、サラダの準備をしたり。
タイミングよくベテランアルバイトがそのサポートをする。

 

キッチンが見渡せる

ちょうどカウンターに座った僕の位置からは、キッチンが丸見えだった。
声を掛け合いながら早く追いつこうとする研修生。
あうんの呼吸で、チーフと連携するベテランアルバイト。
部下を自在にコントロールするめがねチーフ。

それを眺めてながら、、ほっこりした職場を羨ましく思う。

 

みんなセット

そんな中、オーダーを取りにくる研修生を見ていて、気付くことがあった。
お客さんが、単品で注文しない。

 

463円

CoCo壱番屋のカレー
何も入っていないポークカレーは463円。
非常にお値打ちだと思う。

それだけ注文すればいいかもしれない。
けれど、その日のお客さんは違った。

サラダとカレー、そしてトッピング。
ささみカツだったり、ほうれん草だったり。
1,000円を超えるような注文ばかりだ。

 

サラダとカレー

オススメのサラダと、好きなモノがたっぷり乗ったカレー。

それを各人が、まるで当たり前かのように食べている。
ガチャガチャ騒がしいわけでもなく、ギスギスした空気が流れているわけでもない。

 

リビングと錯覚

自宅のリビングにいるかのような落ち着きがあって。
優しくてピリリと辛いカレーがあって。
ほっこりした職場の店員さんがいる。

自分自身が、カレーを食べることを忘れて、その空気に浸ってしまっていた。

別に隣の人と話をしたわけでもなく、店員さんと深いコミュニケーションがあったわけでもない。
ただ、あまりにも居心地がよかったので、心を全部持って行かれたような気分になった。


たかがカレーのお店かもしれない。

でも、そこの雰囲気、空気があまりにも当たり前のように穏やかで、当たり前のように迎えてくれたから。
僕にとっては、より一層特別なお店になったのだ。

今夜もカレー、食べに行こうかな。

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