ちゃんとやれ!

副業フリーランサーの飲み屋話

できることをやればいい

「好きなことで働こう」

と言われることが増えたが、これは悪魔のささやきだと思っている。

 

好きなことを仕事にすることは、往々にして難しい。

ケーキ作りが好き、パソコンを触っているのが好き、サッカーしているのが好き。

 

その「好き」は純粋に自分が好きなことで、手間も採算も度外視しているから。

本当に好きなことを、好きなようにでき、しかもしれがお金になるということは、非常に難しい。

 

どこかで我慢しなければならないことがあり、どこかで結果を求められることになるから。

前提が「好きなこと」なだけに、ほんの少しでも好きなことから逸れてしまうと、途端にやる気がなくなってしまう。

 

僕が軸にしたいのは「できること」だ。できることのハードルは意外と低い。

笑顔で接客する、早起きができる、コツコツした作業が得意。

他の人より"できること"は何かしらある。

 

それこそが価値を生み出し、お金に換えてくれる。

好き嫌いの軸ではなく、できるできないの軸でモノゴトを考える必要がある。

 

僕はコツコツした仕事を任せられることが多い。いわゆる運用業務だ。

言われたことを漏れなく処理する。

 

ただ、好き嫌いで言えば、大嫌いな仕事なのは間違いない。コツコツやるのは修行でしかない。

もっと目立ちたいし、派手にぱーっとできる仕事が好きなんだけど。

修行とはいえコツコツできるので、その仕事を担当している。

 

やることへの心理的なハードルは少ないし、心にも余裕が生まれる。

嫌いなだけに、いかに早く終わらせるか、いかに手をかけないで終わらせるか、なんてことばかり考えている。

そこにはクオリティの担保が存在するんだけど、嫌いだからこそ生まれる改善や、ブラッシュアップがあるのだ。

 

ちょうどいい落とし所を見つけて、そこに向かって省エネ運用。お陰様でちゃんとお金がもらえている。

逆に好きなことは没頭し過ぎていて、仕事にならないことも多い。

工数が増えたり、求めるレベルが高くなりすぎたり。

 

一部の一級品は、そういったこだわりが大切だ。
でも、扱っているものがもう少し大衆的なものだったら。一番じゃなくていいから、、、というものも、世の中にはたくさんある。

 

好きな気持ちと、数をこなさないといけない気持ちの板挟みは、どちらを選んでも不幸になってしまいそうだ。

クオリティを維持しながら、できるだけサボるのは、できることかできないことか、の軸で見ているから。

 

そのできることを求めている人はたくさんいるし、そこには価値が生まれる。

好きなことを仕事にしようとするのもいいけれど、オススメはできることを仕事にすること。

 

難点は、できることそのものが、自分には抵抗なくできるので、できることと認識できていないことだ。

他の人よりもできるんだな、と思うようなことは、きっちりピックアップして、今後の武器にしていきたい。

 

意外と自分では当たり前だと思っていることが、できないという人がいるのだから。