イベント主催者が
・イベントの方向を向いて準備をするか
・参加者の方向を向いて準備をするか
で、仕上がりは大きく違う。
参加者の方向を向いてイベント準備をしているなら、準備とフォローに8割は費やすだろう。
イベントで集客するには、チケットを買ってもらわないといけない。チケットを買わせるだけの期待やバリューを用意しないといけない。目新しいプログラム、貴重な場、集まる参加者へ、お値段以上の価値があることを伝えなければいけない。
チケットが前売りだとしたら。
主催者にしてみれば、返金不可のチケットにすることで、チケットが売れた時点で収入になる。チケットを売ることが目的になってしまう。どれだけ価値があるかを伝えれば、チケットは売れるかもしれない。
参加者としては、まずチケットを買う時点でテンションが上がっている。「勢いで買っちゃった」なんてこともよくあるだろう。
その参加者のテンションを維持させるのが難しい。プログラムには賛成してくれている。80点くらいの満足度が既にあるとすれば、それを維持させるのは難しい。
参加者のテンションを上げながら、運営メンバーの気持ちを盛り上げて、特別ゲストがいるならば、そのゲストの気持ちも盛り上げる。
準備期間が長ければ長いほど、そのコントロールは難しい。
早すぎると何も決められない。遅すぎると何もできなくなる。
東京オリンピックもそうだろう。
2年後の話をしても、ピンとこない。これが、今年の10月に開催するとなったら。
参加者(=この場合は観客)も、飛行機のチケットを取ったり、宿を取ったりと、テンションが上がってくる。
テンションが高いまま会場に来てくれたとしたら。
待ちに待ったイベントだとしたら、参加者の満足度は上がる。
期待値もあがるが、参加者の満足度は上がる。
イベントが終わったあと。
できるだけ楽しかった余韻を残したい、そんな演出が必要になる。
フォローメールを送るとか、アルバムを作るとか、このイベントが、ただのイベントじゃなかった。と記憶に残せるようなことをしなきゃいけない。
実際に、イベント当日の数時間よりも、マーケティングに始まり、告知をしながら、バランスをとっていく。
その後、きっちりとフォローすることで、次のお客さん、次のファン、次の何かにつながる。
これはイベントに限らず。
恋人とデートをするときも、当日までにどれだけ相手が「早くデートの日にならないかな」と思える演出をするか。終わったあとに「またあの人とデートしたいな」と思われるようになるか。
当日も大事だけど、準備とフォローのウエイトが高いことを忘れちゃいけない。
事前に盛り上げられたら、イベントは成功したも同然なのだ。