ちゃんとやれ!

副業フリーランサーの飲み屋話

2018年の最後に重くのしかかった「ひとり」という考え方

2018年に更新できるのはあと何記事だろうか。今の気持ちを全力で書いてみる。

 

「ひとり」という考え方。

 

僕は「ひとり」という生き方が好きだし、それが僕の中のデフォルトだと思っている。誰かと群れなくてもいい、僕は僕であり続けたいし、周りと足並みを揃えることはしなくてもいい。

 

例えば経営者。リーダーシップをもった経営者は「孤独と戦う」という。ひとりなのだ。周囲の人間がついてこない。いつも自分ひとりだという。

 

にわとりタマゴの話になるが、「ついてこない」が正解なのだろうか、「引っ張ることができない」が正解なのだろうか。

2018年の12月は「ひとり」にうんと悩まされた。

 

クリスマスも過ぎたころ、カウンセリングをしてもらった。相手は70歳手前の会社経営者。

30分ほど話をしていた中で言われたことは「本当にひとりがいいの?」ということだった。

 

相手は経営者。「ひとり」「孤独と戦う」ということを実感してきたという。でもようやく気付いたんだ、と話をしてくれた。

 

「ひとりになってしまうのは、双方に問題がある。リーダーシップを取るような活発な人は、一直線に行き過ぎてしまう。現実をしっかり見ているかどうか、自分の都合の良いように解釈していないか。」

と。

「どこかに、俺に任せておけば大丈夫だ。というような気持ちはないだろうか。リーダーシップを取る上では大事なことだけど、ものごとを正面から受け止めることも大事なのだよ」

 

「周囲の人に対して、丁寧に接しているかどうか。新人だから、未経験だから。偉いとか偉くないとか、そういうことは関係なく、一人の人として向き合っているのか。」

 

そういったことを蔑ろにすると、ひとりになってしまう。経営者やリーダーはどうか。ひとりになりやすい原因は、そこにあるんじゃないかな。

 

と、諭してくれたのだ。

 

 

ふと考えてみると、僕は本当にひとりが良いのか、疑問に思うところがある。誰かと食事をしたり、誰かと遊んだり、サークルやコミュニティに所属するのはどうしてなのか。

 

もし僕が独りよがりなだけだとしたら。

周囲とともに、という考え方も浮かばないし、「俺はひとりでいいんだよ」と曲がった見かたをしてしまうかもしれない。

 

本当はどうなのか、自分の中でじっくりと考える必要があった。

 

「もし、今の考えに違和感があるなら、それはどこかが間違っているのかもね」と優しく声を掛けてもらった。

 

「実際に経営者として働いてきて、経営者はひとりが当たり前という考えに染まっていたけど、本当は違ったんだよ。周囲が僕から離れていったんだ。丁寧に接することをしなかったから。」

 

「普通のことができなかった。おはよう、お疲れ様、ありがとう。これを言うことができなかった。そこに原因となる気持ちがあったんだろうね。みんなで一緒に頑張っていこうぜ、なんて思ってもいなかったから。」

 

つまり、ひとりになってしまう、それがどこかで寂しいと思うのであれば、僕自身に問題があるということなのだ。

本当は「ひとり」が嫌なのに、それと向き合えず「ひとりがいいもん」と歪曲してしまう。そうすることで、うまくいくから。

 

本当に「ひとり」でいいのだろうか。

 

 

続けて言われたことも衝撃だった

「あなたは人の話を聞いているようで、聞いていないときがある。自分の損得で判断しがちじゃないだろうか。耳は相手の会話に向いていても、気持ちが全くついてきていないよ。」

と。まるで見透かされたかのように言われたのだ。

 

 

話はその数日前のこと。

MCやトークイベントで活躍されている方と話をする機会があった。その時に「話すこと」について相談したのだけど、アドバイスは全く違う方向からやってきた。

「もう少し話を聞いたほうがいいよ」

と言われたのだ。

続けて「話を聞いているリアクションが残念だね」と言われた。

 

今となって分かるのは、相手の話に僕の感情がくっついていないからだ。うわべだけになってしまっていることがある。もしくは、別のことを考えてしまっている。

 

いくつかの具体的なアドバイスをもらったのだけど、それを再現している人が職場にいた。確かにその人の前だと、みんなが楽しそうに話をしている。だから自然と会話が弾むんだと、目の当たりにしたのだ。

 

 

また、その数日前のこと。

親しくさせてもらっている方とじっくり長い間、話をしていたけれど、その人に言われたことは「自分のこと、あまり話さないんですね」だった。

本当は話したい気持ちがあるのに行動できなかったし、誰かと話す練習すらしてこなかったのが申し訳なく、そして悔しかったのです。

 

が、どこかで(聴く方が得意なんだけどなー)みたいなことも考えていました。つまり「僕は僕でいいじゃないか」と独りよがりになっており。

 

でも、どこかで「自分のことを話せるようにならなきゃ」と思ったから「話すこと」についての相談に行ったのですが。

 

 

「ひとり」「話す」「聞く」のパワーにやられた12月でした。

 

「話すこと」がキッカケで「聞くこと」が雑だと言われ、だからお前は「ひとり」なんだと言われた。

それを「大丈夫、大丈夫」と受け止めてしまうのは、良くない独りよがりな部分ですので、しっかりと受け止めようとしているところです。

 

「ひとり」が良いんじゃなくて、結果として「ひとり」になってしまうことを受け入れるために「ひとりが良い」と歪曲してしまっている。

だとすれば、何から始めるのがいいのか。

 

カウンセラーに言われたことは2つだった。

「こんにちは、ありがとう、最近どう?、そうやって声を掛けてみなさい」

「大丈夫、大丈夫、と歪曲して受け止めないこと」

挨拶は、まずは身近な関係から。それを少しずつ広げていけばいいとのこと。ただ言うだけでなく、自分の気持ちもセットにできるように。

 

後者は、相手の話を聞くこと。表面的ではなく、本当は何を言おうとしているのか、きっちり考えること。

だという。

 

 

レベルとしては非常に簡単なこと。あとは自分自身の問題だ。プライドや先入観を少し横に置いて、言われたことをやってみる。

それができないままでは、ずっと「ひとり」だと言われたのだから。

 

本当は「ひとり」じゃないのだ。僕の振るまいが「ひとり」にさせてしまっているのだ。

 

2018年の最後に重くのしかかった「ひとり」ということ。これを整理できれば、手を取り合うことができる。そのタイミングで1つレベルアップするのだろう。