事実と意見は区別する必要がある。
例えば真夜中の道路、クルマも走っていないような道路に歩行者用信号機がついている。
その歩行者用信号機は赤だ。
ただ、目の前を横切るクルマなんていない。それほど人通りが少ない。
そんな場合。
信号無視をする人がいるだろうし、信号無視したくなる気持ちだって分かる。
これが都会のスクランブル交差点なら。
目の前をビュンビュンとクルマが走っているので信号を守らなくては命がもたない。
それが人通りが少ない真夜中の道路だったら。
そんな信号、無視して渡ってしまえばいい、見るからに安全だし、それを確認して渡っているのだから。
なんていう意見があったとして。
それは意見として発言するのは、その行為(この場合だと信号無視する)はどうか、というのは置いておいて、意見として発言するのは問題ない。
が、それがあたかもルールのように、事実のように押しつける人がいる。
僕が言うことが100%正しい!!みたいな人だ。
法治国家である以上、決まりは守らなければいけない。
ただ、その決まりが100%正しいか、と言われればそれは別で。
時代の流れや考え方によって、間違っているのではないか、と思わざるをえない決まりだってある。
だから、その決まりに文句を言ったり、反論するのは自由だ。
自由だが、自分の意見を勝手にルールにしてしまうのは間違いだし、無理がある。
それはあなたの意見であって、社会のルールではない。というわけだ。
クルマが全く横切らない横断歩道であっても、赤信号は「止まれ」だ。
どれだけ安全だとしても。
勝手に自分の強い思いをルールにし、それを他人に押しつける、なんてことはあまりにもナンセンスだし、あまりにもイケてないからやめておこうじゃないか。
おかしいモノ、違和感があるモノに対して意見するのはいいことだけど。それを押しつけるようになったら、おしまいだろう。
そのあたりを、きちんと区別できるようになりたいもの。