新入社員のころから大きく変わった価値観がある。
それは
・能動的に動くこと
・頑張らないこと
言われたことだけをやればいい、僕にだってそんな時代があった。
正確には言われたことしかできないし、言われたこともできなかった。
先輩ディレクターの頭の中には、いつも設計図や台本が入っていた。
それを作り上げる先輩は、異次元の人のように思えた。
リーダー気質で、モノゴトを順番に決めてくれる先輩がいたから、そのレールの上を歩くだけでよかったのかもしれない。
今では、その役回りを自分がやっている。ずいぶんと成長したな、なんて思うのだ。
ゼロからイチを作ることの難しさを知ることになった。
そういう難しい仕事があると、ついつい頑張り過ぎてしまう。
仕事は頑張ったらダメだ。いかにエネルギーを少なく、いかに手を抜きながら成果を出すか。これが大事なポイントだと思っている。
3割バッターを目指そうと決めたときがあった。
本来の力の3割で充分だ。7割はいざというとき、緊急対応時に備えて残しておこう。
いざというときが無いときは、7割は雑用をすればいいし、やりたくてもできなかったことをやればいい。
時間が無くて、ということを言わなくなった。
その7割でクリエイティブなことがしたいから。3割はできるだけ頭を使わないように。思考停止でもやっていける仕組みを作った。
マクロを書いてみたり、VBAを使ってみたり、RPAを導入してみたり。
クオリティを落とさず、手を抜く環境を作る。
つまりフルスイングで頑張らないということ。たまに頑張るくらいがちょうどいい。
大きな夢を持って、元気とやる気に満ちあふれている人もいるだろうけど。それを一気に使うのもいいし、長く長く使うのもいい。
僕は後者だったというわけだ。
いざとなったら通常の3倍働ける。「いざ」というときは、いきなりやってくるもので、3倍くらいの勢いは当たり前のようにやってくる。
そのバッファを確保しながら、ちょうどいい場所にいられるように。
今日もまた、仕事をまわしていこうと思うだ。