ちゃんとやれ!

副業フリーランサーの飲み屋話

「気持ちよい」と感じない「気持ちよさ」があることに気付きたい

髪の毛を短くした。5ヶ月ぶりのヘアカットだった。

小さな頃からお世話になってる美容室で、いつも通り仕上げてもらった。

 

髪の毛を切り終わったあと、いつもはアシスタントの方がシャンプーをして下さるのだが、今日はオーナー自らがシャンプーをしてくれた。

 

ただ、シャンプーをしてもらうだけなのに、すごく心地よい時間だった。

かといって、その気持ちよさを押しつけることもなく、自然にフラットに。僕の意識を邪魔しないような空気で。

 

「気持ちよい」を感じない「気持ちよさ」がそこにはあった。

身体と一体になったような、あたかも自然にシャンプーされているかのように。

 

終わってみて、そこで初めて"良さ"に気付くのだ。

自然に馴染み、自然と仕上がっていくその技は、なんとも形容しがたいものだった。

 

そういった技術だけでなく、無意識のうちにちょうどいい感じにできあがっているモノはたくさんある。

デザインの世界でも似たようなことを言われていた。

 

案内看板、トイレの男女表示など、それを意識しなくても利用者が判別できるような作りがあるという。

じっくり読まなくてもいい、雰囲気で分かるそれは、無意識のうちに通り過ぎていくけれど、無意識のうちに正しい方向へ導いてくれる。

 

この"ちょうどいいライン"の攻め方が、非常に心地よい。

100点満点の正解なのだ。

 

逆に、それらが過剰になれば減点されるし、そもそも満たされていなければ点数も減る。

過不足無く求められているものを提供できる素晴らしさ。

そこに技術や意識が注がれているのだろう。

 

僕も暑苦しくもなく、かといってドライすぎない文章作りを目指していきたい。

なんでか分からないけど、また読みたくなっちゃうんだよね。を目指したい。