屋号を掲げて、幾分か収入を得られるようになった。
ずいぶん昔、1年ほどフリーランスで働いていた。
フリーランスという働き方、会社員という働き方。
最近、よく言われるのは「いつになったら会社を辞めるの」
早く独立しようぜ。という意味だろう。
当分、僕は会社員を辞めないだろう。
それは、
・毎月の収入があるから
・会社というスケールメリットを楽しんでいるから
・筋トレだと思っているから
会社員をやりながら、フリーランスとしても働く。ハイブリッドスタイルだから感じることがたくさんある。
毎月の収入
毎月のお金を気にしなくていいのは、会社員のメリットだ。
フルコミッションではなく、日給月給なので毎月もらえる金額は決まっている。
勤務時間が同じであれば、忙しい時期も、暇な時期も同じだけの給与が支払われる。
フリーランスのときは違った。30日サイトで支払われるとき、60日サイトで支払われるとき。現金ではなく小切手のときもあった。
忙しいくても、お金が手元にやってくるのは3ヶ月後、みたいなこともあった。
ちょっとばかり、お金のことを気にしないといけない、これが意外とストレスになる。
お付き合いしているクライアントによるのだけど、一人親方のようなクライアントは面倒なところが多かった。
今、メインでお付き合いしているクライアントは、お金をすぐに支払ってくれる。これは本当にありがたいこと。
会社というスケールメリット
組織が大きいということは、全く違う世界を見ることができる。
月額利用料が100万円を超える分析ツールを触ることができるのも会社にいるから。
会社の名刺一つで、相手が話を聞いてくれるのも会社があり、先輩が営業ルートをつくっていてくれたから。
備品に対して投資してくれるのも、会社のスケールメリットだろう。
デスクトップパソコンを複数台、ノートパソコンに外部モニタを好き勝手使えるのも、会社が用意してくれるから。
制約もあって、息苦しいところもあるけれど、それ以上に会社のメリットを感じている。
筋トレだと思っている
会社は筋トレだと思っているから、辞めなくてもいいかな、と思う。
打席に立ってホームランを打つ、そのシーンはフリーランスだ。表に立ってカッコいいことをしたい。
その裏で、コツコツと筋トレをし、素振りをし、ノックをする。
それは会社で僕が学んでいること。
言われたことを、自分の与えられている範囲内で最大限にこなす。
制限のある中で、パフォーマンスを出す方法を見つける。
先輩が企画書の書き方を教えてくれて、後輩にエクセルの使い方を教えてあげる。
自分一人で活動しているだけでは得られないことが、会社では学べる。
もちろん人間関係のいざこざや、理不尽な扱いを受けることも。
それも全部含めて、僕のトレーニング場なのだ。
僕にはちょうどいいハイブリッドスタイル
旗を持って、全力で走れない。
だからと言って、言われたことを、おとなしくやっているだけのスタイルは嫌。
そんなどっちつかずの状態に、ハイブリッドスタイルがちょうどいい。
会社員を辞めたら、ダラダラしてしまいがち。生活のリズムを整えてくれるのも会社の制約があるから。
辞める人もいれば、辞めない人もいる。
フリーの活動をする人もいれば、会社員一本の人もいる。
僕はトレーニングのために、会社に通っているのだ。