仕事ができないヤツがいたとき、さっさとクビにしてしまえばいい。
と思っていた時期があった。
まだまだ若かったころ。ようやく仕事の枠組みが見えてきたころだった。
後輩ができ、部下ができ。
やる気が無いなら、仕事ができないなら辞めてしまえばいいのに。なんて。
その後に勤めた職場では。
得手不得手があるんだから、お互いが支え合っていけばいい。
目立つのが得意な人もいれば、コツコツ作業が得意な人もいる。
自分のモノサシだけで決めてしまうのは、ちょっと待ってほしい。
なんて教育をされた。
確かに僕が苦手なことをやってくれる人がいたし、逆に僕自身が頑張らなきゃいけない場面にも出くわした。
適材適所、仕事ができない人がいるなら、できるポジションを与えてあげればいい。
そんな考えだった。
その両方の考えが混ざったハイブリッド型になったとき。
決断ができなくなった。一長一短なのだ。
どちらにもいいところがあり、どちらにも悪いところがある。
僕一人の考えだけでなく、職場の考え方、会社の考え方、その人の考え方。
折衷案にしようと思うから、余計に足を引っ張るのかもしれない。
自分の気持ちが座っていないのだろう。
どうしたいのか、それを決められないから、余計にもどかしい。
自分自身に浸透するくらい、偏った考え方だったほうがよかったのかもしれない。
あれこれつまみ食いした結果、優柔不断になってしまった。
これからは、自分で道を作っていかなければいけない。ただただそんな気持ちなのだ。