言葉は降ってくるものじゃないと思っている。
言葉は紡ぐものだし、湧いてくるもの。
頭の中にある色んな言葉や感情や経験を上手に結びつけていくこと。見て聴いて感じて貯めこんでいたそれを順番に取り出すこと。
「いい言葉が降ってこないかな」なんて考えたときには、既に思考停止何だと思う。
それはアウトプットの工程じゃない。
降り注ぐ言葉の中で楽しむのは、インプットの工程なのだ。
たまにそれすら分からなくなって、人任せにしながら「いい言葉が降ってこないかな」なんて考えるときは、全てが上手くいっていない。
見たこと、感じたこと、読んだこと、聞いたこと。そんな色々な「こと」がポンポンと頭の中にある。それをキレイに整列してあげる。
交通整理をした後に並んだ言葉を伝えていけるように。
それをある一面からだけでなく、側面や裏側からも楽しめるように。
そうなったら言葉が躍りながら頭の中で並んでくれる。
交通整理をしてあげなくてもいい。
その気持ちよさを覚えてしまったら、「いい言葉が降ってこないかな」なんて思わなくなる。
頭の中がうんと楽しいから。