つい先日、また一つ年を重ねました。
ぼーっとしていても、365日経てば1つ年をとるわけで。
30代も後半になってくると、前にも後ろにも進めなくなる。
勢いだけで過ごしていた日々からは離れ、どこかで保守的になるし。力業よりも頭を使って楽に生きることを覚えるわけで。
かといって、過去の自分には満足できていなかったり、もっとあのとき頑張っておけばよかった、なんて思うから。後ろは振り返らないようにしていたり。
無茶をしなくなったから、実力が試されているのだと感じる。
熱意や情熱でひっくり返すことができなくなりつつある。
決して冷めているわけではないけれど。
いつの間にか前にも後ろにも進めなくなり、次は横に進むことを覚えてしまった。
狭く深くではなく、広く浅く。
自分自身をコンテンツにするのではなく、誰かに手伝ってもらって仕上げる。
どんどんアウトソーシングしていく必要があると感じている。
10年ほど前に、10歳年上の先輩に言われたことがある。
つまり今の自分と同い年の先輩に。
誰もが知っているような大きな組織にいたときのこと。
「僕は何もできないけれど、できる人をたくさん知ってる。会社の中を見渡しただけでも、素晴らしい人をいっぱい知っている。そういう仲間がいることが価値にもなるんだよ」と。
自分が頑張らなくてもいい、とは言わないけれど、誰かのアシストをする役も悪くないな、なんて思い始めたのはその頃のこと。
何かを、手に職をつけなきゃ、なんて思って焦ることはなくて、実は面白い能力が自分にはあるんじゃないか、と思ったり。
前後、上下の動きもいいけれど、左右の幅を広げることも大事。
積極的な選択かと言えば、イエスと言いづらいところもあるけれど。
前後でも左右でも、やると決めたらちゃんとやることが重要。
粘り強く生きていこうじゃないか。