これは自分に合わないかもしれない。
そう思ったときに、すぐに辞める人と、ある程度続ける人がいる。
損切りも大事だし、本当かどうかの検証も大事。
僕は後者だけれど。
写真を撮ることが好きな友人、カメラそのものが好きな友人と一緒にフォトウォークをしたことがある。たまに一人でもカメラ片手に歩くことがある。
写真やカメラが好きか?と尋ねられたら、真っ先に手を挙げるほど好きではない。嫌いが「1」、好きが「10」だとしたら、5~6くらいだ。
片足を突っ込んでいる程度なのだけど。
周囲の皆さんの勢いに圧倒されるし、そこまで拘れることに尊敬してしまう。
強い思いがあったり、好きというパワーがあることが羨ましく思う。
何とも言えない居心地の中でフォトウォークすることは、退屈だとかつまらないだとか感じるかと思えば、そうでもなかった。
どうして自分は「好き」と言えないんだろうか、何が心に引っかかっているんだろうか。なんて考えるように。
友人の写真を見ながら、撮っているところを見ながら。
そうやって熱中できるところは僕には無いと認識し、アーティスティックな気持ちがあるかと言われればそうじゃない。
綺麗な写真を撮るというよりは、その場その時を撮れればいい、そんな気持ちだったのだ。
写真家やフォトグラファーのような1枚を撮りたいのではなく、ルポ的な1枚にこだわりたいと気付いた。
多くの友人とは感覚も違えば目指す方向も違ったのだ。
だから、積極的というよりは、俯瞰的に参加してたし、そこがモヤモヤの原因だった。
良いとか悪いではなく、そういうポジションにいたいんだと思う。
モヤモヤしながらも参加し続けていたことで、なんとなく他人と自分の違いが分かった。居心地がよくないからと、早々に離脱していたら気持ちが晴れることは無かったかもしれない。
見切りをつけること、損切りすることも大事だけれど。
居心地が悪い中で見えるものがたくさんあるということ。何が苦手なのか、何が嫌なのか、ということを見つけ出してからでも遅くないと思った。
件のフォトウォークだが、写真を撮る熱量やスタイルが違うことに違和感があっただけで、フォトウォークそのものや友人たちに問題があるわけではない。素敵な仲間と一緒の時間を過ごせるというのはかけがえのないことだから。

- 作者: ハル・ビュエル,ナショナルジオグラフィック,デービッド・ハルバースタム(序文),河野純治
- 出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社
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