夏から秋に変わろうとしている。
夏らしいもの、季節を感じるモノとは触れ合えただろうか。
夏らしいものを感じないままに夏が通り過ぎていった。
今年の思い出は「ただただ暑かった」だけだ。
といっても、自宅にいることが多かったので、そんなに暑さも感じなかった。
帰省もしなかったし、花火も祭りも行かなかった。この夏は、小さく小さくまとまっていた。
24時間テレビも見ていないし、プールも海も行かなかった。
そんな夏が、たまにあってもいいじゃないか。
キャンプもバーベキューも。夕立にでくわした記憶もないような。
夏らしい食べ物にも出合っていない。季節、旬を感じるものって何かあったかな。
アイスクリームをたくさん食べたくらいか。
世の中が発達すると、季節を感じなくなる。変化しない世の中になる。
でこぼこの道は平らになり、暑いなつは涼しく、寒い冬は暖かく、冬の野菜を夏に食べられるようになる。
一様にフラットになることで、身体的なストレスを減らしているのだろう。
そんな世の中にいると、「夏」に触れ合わないまま、夏が通り過ぎていってしまう。それが正解なのかどうかは分からないけれど。
便利になって、季節を感じにくくなった。
気付いたら夏が通り過ぎていった。