---さっさとググれよ
「ググる」という言葉が定着してどれくらいたつだろう。
最近の若者は、ググることすらしなくなっている。
新しく使うツールは、Twitterとのこと。
確かに、地震があったとき、渋滞情報、混雑情報などは、Twitterで検索したほうが早い情報を得られる。
とはいっても、まだまだGoogleも現役で、大変お世話になっているのは間違いない。
必要な言葉、単語、ワードを入力すると、欲しい情報が載ったホームページを紹介してくれる。
Googleが検索エンジンとして使われ始めたのは2000年頃。
今では、当たり前のように使っているこのサービスだが、15年、20年前だったらどうだっただろうか。
---情報量が少なすぎる
当時は情報量が乏しかった。
気になった"何か"を調べるには、図書館で本を探すか、知っている人から聞くか。
今のように、手元のスマホで調べるなんてことはできなかったのだ。
本にしても、タイトルに全てが書いてあるわけでもないし、本文を検索できたわけでもない。
タイトル順、分類番号順に並んでいるカード目録を順番に調べ、見当をつけて本を探しに行く。
人に聞くにしても、誰に聞いていいのか分からないから。
友人、両親や学校の先生、知り合いのおじさんに聞く。
そこで解決することもあれば「それなら〇〇さんに聞いてみるといいわよ」と教えてもらえることもあった。
その時代を知っているので、インターネットで簡単に調べられることの便利さ、スピード感、リアリティ感には、本当にビックリするのだ。
この検索システムによって、僕の記憶をつないでくれているものがある。
---ツバメスケッチが好き
休みの日、特に大きな予定を入れていないと、のんびりしてしまう。
のんびりした時間に、自分の過去を振り返ってしまうことはないだろうか。
昨日は、先月は、去年は、そういえば。
やったこと、行った場所、食べたもの、聞いたこと、触れたもの。
過去のモロモロを引っ張り出してきて、余韻に浸っているときがある。
そんな時に思い出すバンド「ツバメスケッチ」が頭から離れなくなる。
埼玉県出身、ストリートライブで活動され、2005年にはメジャーデビュー。
アニメ「韋駄天翔(イダテンジャンプ)」の主題歌にもなった。
「旅マニエル」というアルバムを出し、その翌年に解散。
そのツバメスケッチの楽曲にあるのが「センチメンタル」なのだ。
---センチメンタルな気分に
"センチメンタル"という言葉を聞いて、井上陽水なのか、岩崎宏美なのか、ゆずなのか、松本伊代なのか。
誰を思い出すかは、人それぞれ。
僕は、ツバメスケッチだったんですね。
この曲との出会いは、携帯電話の配信サービス。
今でこそ当たり前になったネットで音楽を買ってダウンロードする。
このサービスのサンプル曲で、ツバメスケッチのセンチメンタルが無料でダウンロードできたのだ。
無料だからダウンロードした。
ただ、それだけのこと。
サビの部分しかダウンロードできなかったけど、それだけでも満足だった。
---気になりだすととまらない
数年後、そういえば「センチメンタルな~~」という歌詞の歌があったな。
と思い出す。
でも、どのサイトからダウンロードしたのか、どのケータイでダウンロードしたのか思い出せない。
思い出せないから、ネットで片っ端から調べた。
そうすると、Yahoo!知恵袋に到達したのだ。
Yahoo!知恵袋に、その答えが載っていた。
回答してくださった方と、Yahoo!知恵袋というプラットフォームに助けられたのだ。
---進化しているインターネット
ひとまず「ツバメスケッチ」の「センチメンタル」ということまでは分かった。
オンラインショッピングで、CDも手に入れた。
Wikipediaの登場で、より詳しい(であろう)情報を手に入れることができた。
公式ホームページが無くなったあとでは、Wikipediaの情報を頼りにすることもある。
そのうちに、Twitterというものが登場する。
Twitterで検索すると、また面白い結果が出てくる。
今まで知らなかったことが、どんどん出てくるのだ。
---調べ続ける
インターネットの情報、それは進化している。
なぜなら個人が情報を発信できる時代になっているからだ。
そのスキルが無かった人、方法が分からなかった人が、発信する術を身に着ける。
何気なく発信したその人が得意とする"ちょっと詳しい"情報が、僕にとって求めていたものかもしれない。
一度調べただけでは不十分な内容でも、いつの間にか情報が補完されている。
今日の検索結果と、一年前の検索結果では、持っている情報が大きく違うかもしれない。
同じパソコンで、同じ検索エンジンで、同じ検索ワードで調べること。
僕が成長していなくても、Googleが成長し進化しているから。
より深い情報を引っ張り出してきてくれている。
情報を得るために、思考も計算も貧弱な僕がやることは「調べ続ける」だけ。
これができるだけでも、目の前の世界が大きく変わるのだった。
ツバメスケッチとの出会いは、ネットの進化におけるモノサシだ。
- アーティスト: ツバメスケッチ,ゆうた,あおた,はぎお,横山武,森純太,樫原伸彦,井上慎二郎
- 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
- 発売日: 2006/09/20
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