第一印象は大事だ。
第一印象は大事だけれど、そこに囚われないようにしたい。
第一印象の善し悪しは、その人と同じレイヤーにいるかどうか、がポイントになる。
同じレイヤーにいれば共通項が多い。共通項が多いと、仲間意識が芽生えるからなのか心の距離が近付きやすい。
だからスムーズに受け入れやすいし、抵抗も少ない。
それが、全く違うレイヤーの人だったら。
20代のグループに50代の人が入ってくるとか。料理人のグループにパイロットが入ってくるとか。
そうなると、ちょっとした異物扱いだ。
場の調和を崩されたくない、と感じたり、馴れ合いで守ってきたものを壊されたくない、と思うことも。
異物は排除したくなる。
が、一方で、魅力ある人は、異物のように尖っていたり、既存の概念をぶち壊しにやってくる。
その違和感こそが、魅力だったりするのだ。
今までとは違った価値観や生き方を魅せてくれる。
そうすると、途端に自分自身が不安になってしまう。僕が持っていないものをあの人が持っている、と認識することで、まるで過去の自分を否定されたかのような気持ちになる。
その相手が、若ければ若いほど。
相手のポテンシャルや実力、新しい考え方を見れば見るほど、自己嫌悪になるなら。
そういう人はシャットアウトしてしまえばいい。なんて思うことも。
僕の経験からすれば、シャットアウトしてしまいたい人ほど、魅力的な人なのだ。
そのことに気付くのに、ずいぶんと時間が掛かってしまった。
振り返ってみても。
この人、苦手だな、近付きたくないな。と思う人のことを、好きになっていることが多い。
特に僕にとっては、「好きなモノを好き」と語る人が苦手だった。
○○がすごく好き、こんなにいいところがある。
なんて言われると、心の距離がどんどん離れていった。
自分自身が好きなモノを求めていたのかもしれない。それを持っている人に嫉妬して、受け入れなかったのかもしれない。羨ましかったのかもしれない。
だから。
○○が好き、という人のことは、好きじゃなかった。徹底的に排除してやろう、とは思わなかったけど「好きな人」からは随分と距離が離れたところにいた。
そうやって考えると、僕が好きな人、好きになった人、仲良くしたい人の第一印象は良くない人ばかりだ。それは僕にとって、第一印象はよくなかった。
今に始まったわけではなく、小学生のころからそんな気持ちを持っていた。
でも、第一印象が苦手な人であれば。あとは加点法でポイントがどんどん貯まっていく。いつの間にか、スゴい人になっているし、心の中でのウエイトも大きくなる。
逆に第一印象が最高な人は減点法になってしまう。こんなはずじゃなかったのに、、、と評価がイマイチになってしまう。
第一印象の違和感、嫌悪感、空気が違う感じを、拒否するのではなく。
もうちょっと大切に見守っていきたい。
食わず嫌いのようになってはいけない。一度、きちんと受け入れることで、新しい何かが見つかるかもしれないから。