ちゃんとやれ!

副業フリーランサーの飲み屋話

「好き」から遠ざかる努力をしたほうがいい、なんて思った日

「好きなこと」だけして生きていく。

心屋仁之助さんの本だ。読んだことはまだない。 

「好きなこと」だけして生きていく。 ガマンが人生を閉じ込める

「好きなこと」だけして生きていく。 ガマンが人生を閉じ込める

 

心をわしづかみにされるようなタイトル。「好きなことだけ」この言葉を信じた人も多いのではないだろうか。

 

一方で、好きなこと"だけ"していくのは大変だ、難しいと言う人もいる。

マナブさんのブログ「マナブログ」にもそんなことが書いてあった。

当たり前ですが、好きなことが「漫画を読む」だったら、それだけだと生きていけませんよね。

https://manablog.org/life-work-difficult/

 

好きなこと、好きなこと、と言われるけれど、自分が好きなことってどれくらいの人が把握しているのだろう。

「あなたの好きなことは何ですか」と聞かれて、素直に、スムーズに答えられる人はどれくらいいるのだろう。

 

僕は好きなことを答えるのが苦手だった。何が好きか分からないし、それはどのくらいの粒度で答えればいいのかも分からない。

 

「音楽を聴くのが好き」と言えば、それはJ-POPもジャズもクラシックもごちゃまぜにされるのか、J-POPの中でも宇多田ヒカルが好きとかあるだろうし。

ドライブ中に音楽を聴くのが好きな人もいれば、ブランデーを片手にリスニングルームでオペラを聴くのが好きなのかもしれない。

 

そんな「好き」がよく分からないまま、幾分か過ごしてきたけれど。

ここ数ヵ月をふと振り返ってみると、あまりストレスを感じることがなかった。

 

どうしてだろう、、、と考えた結果、出た結論は「好きなように生きていた」から。

意識しない中で、好き勝手生きてきたのだ。

 

悩みも少ない、職場でもイニシアティブをとれるようになった。仲のいい友人と寿司を食べて焼き肉を食べてラーメンを食べる。

毎日が楽しかったのは好きなように生きてきたからかもしれない。

 

その結果。

「書く」という行為が苦痛になってきた。手書きもパソコンも同じで、書く行為が嫌になった。

そういったものから逃げたくなってきた。

好きなように生きていると、思考がマンネリ化してくる。満たされているから、あまり考えなくなる。

そうすると、思考のわだかまりを書きだそうともしないし、そもそも違和感も生まれなくなってくる。

書きたいことが無くなって、書くことが苦痛になってきた。

 

つまり、好きなものばかりを食べていたら太ってしまって「やべぇ、ダイエットしなきゃ」みたいな感じになった。

優秀な人は、それを自制するだけの自分を持っているのだろうけど。

気付かないまま、好きに流されてしまったら、残念な自分しか残らない。

 

それが、今の自分自身だったということ。

 

満たされているんだけど、どこか板挟みにあっている。

満たされているんだけど、どこかで飢えている。

 

旅行から帰ってきたおばあちゃんがよく言っていた。

「旅先も楽しかったけど、やっぱり家が一番だわ」と。

 

まさにそんな気持ちだ。自分をニュートラルにもってこれる場所をしっかり確保すること。そこを基準に自分の足取りをコントロールすること。

 

無意識のうちに好きを求めて行動した結果、好きに囲まれることはできたけど、それが精神的な満足にはつながらなかったのだ。

 

これからやることは「好き」との距離を適切にキープすること。今時点で言えば、好きから遠ざかる努力をしなきゃいけない。

 

 

まさにこんな感じ。答えはどこにでも落ちているみたいだ。

 

やりたいことばかりをやってきた自分に足りなかったのは、やらなきゃいけないことをやる自分だった。

 

やりたくないけどやらなきゃいけない。これは「好きなこと」から遠いところにいる存在だ。

その存在こそ、今の自分が必要なもの。

 

好きに溺れてしまった結果、燃え尽きたような、空っぽな自分しか残らなかった。

「好き」は麻薬だ。

今やらなきゃいけないのは、好きから遠ざかって、やるべきことをちゃんとやること。

 

まさに「ちゃんとやれ!」ということ。

 

現在(イマ)ここで、ちゃんとやれ!  そして、夢よ叫べ! (Guitar Magazine)

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