テレワーク制度が多くの会社で導入されたタイミングで、TeamsやSalckなどのチャットツールが多く使われるようになった。
今までは、少し大きな声を出せば情報共有ができた会社だったが、今は個々人で仕事をしているような雰囲気に。
積極的な情報開示をしなければ、同僚や上司、部下に何も伝えることができないのだ。
チャットツールには、オンラインかオフラインを示すステータスマークがあるので、それが唯一の手がかりに。
自分がやっていることを、ちゃんと伝えていかなければ、評価だってされなくなる。
積極的な上司であれば、Outlookなどの予定表に、丁寧に予定を入れていればそれを拾ってくれるだろう。
また、メールのCCに上司を追加しておけば、気になるところは質問がくるかもしれない。
ただ、チャットなどでのテキストコミュニケーションが勢力を強めてくると、メールのCCなんてスルーされるだけ。リソースの無駄遣いにしか過ぎないのだ。
だからこそ、メールを送ったことを、チャットで伝えるなんていう面倒な手間も発生している。
FAXを送りましたけど、、、と電話をする時代が懐かしい。
いかに自分から情報を発信するか、自分からコミュニケーションをとろうとしているか、がこれからの重要なポイントだと思うのだけど。
実際のところは、その行動を起こすことが難しい。
やったこと、やっていること、やろうとしていることを文字にする手間、適切な分量で抑える手間、それに対するレスポンスに再度返信する手間。
できることなら避けたいけれど、それによる損失も考えると。
やっぱりこまめに報告する必要があるのだ。
コンサルティングファームで働いている友人から、仕事で大切なことは報告することだ、と教えてもらった。
思った以上に上司は僕のことを気にかけてくれないのだ。
毎日毎日、朝から晩まで見てくれているわけではない。
だからこちらのタイミングで、積極的に売り込む必要がある。
定量的な指標を元に、現在の状況を報告する。
いい感じに進んでいるものは、「いい感じ」とだけ言えばいい。
問題が起きているもの、起きそうなものほど、さっさと説明することが重要だ。
いい感じのは、気にしなくてもいい感じに終わるのだから。
いざというときに上司が頑張ってくれるように。早めにシグナルを渡してあげるということ。
概ね、上司は自分よりもベテランであることが多い。
知識も経験もあるし、社内社外のつながりも多い。
自分では何ともならないものでも、上司レイヤーでの話し合いでなんとかなるものだってある。無理矢理、予算を引っ張ってきてくれたり、価格交渉をしてくれたり。
納期の調整だってしてくれるだろう。
そのための上司の準備時間が必要だから、さっさと問題は報告すべきなのだ。
もちろん問題ばかりでなく、いい感じなことも「いい感じ」と報告する。
箇条書き、数値化、現在のステータス。
このくらいを上手に表現して、上司に伝えれば、それだけで充分なのだ。
あとは1回で諦めないこと。
トラブルが起きそうだ、というのは大事なことなのだから。
大事なことなのに1度しか言わないなんて、あまりにも残念じゃないか。
何度も何度も言うことも重要なのだ。
テキストコミュニケーションだからこそ。
相手の顔がわからないからこそ、一歩踏み込んで積極的になる必要がある。
まだまだ積極的になれない人が多いし、チャットを使いこなしてない人が多い。
だからリモートで働いている経験のある人は、それだけのことでスキルになるのだ。
見えない者同士のコミュニケーションができるって素晴らしいことじゃないか。
それをスキルに、テキストコミュニケーションを発達させていこう。