準備不足によって、どれだけ苦しめられたことだろうか。
準備不足によって、時間やコストが余分にかかり、期待していた結果が得られなかったこともある。
前日にやっておけば、スムーズな1日が過ごせたのに。
そんな気持ちでいっぱいになるのだ。
準備不足に悩まされるから、準備をする。いくつかの手順を想定したり、必要なものを用意したり。
何事もスムーズにできるために、しっかりと準備をする。
というのは、当たり前のように聞こえるけれど、それが全てなのだろうか。
準備しないという選択肢も残されているのだ。
新しくウェブサイトを作るプロジェクトに参加している。最初から最後までの枠が決まってしまった。そこから細分化して落とし込むのだけど。
細分化された中では、面白さが見つけ出しにくい。それは、やることが決まっているから。何をやったらいいか分かるし、何を用意したらいいか分かるから、面白さがない。
スムーズに物事が進むように準備したのに、スムーズに行くことがストレスになってくる。
型にはまったやり方を続けていくだけなのだ。
自分が引いたスケジュールだとしても、そこにはワクワクもドキドキもなくなってしまったので、面白みがない。
準備することが、足かせになってしまった。
準備しすぎるから上手くいくこと、準備しすぎるから面白くなくなること。
同じ「準備」だとしても、どちらにも転んでしまう。
たまには「準備しない」といった選択も必要なのだろう。