指導するときに2パターンのやり方がある。
- 褒める
- 叱る
どちらが伸びるのか、と言えば圧倒的に「褒める」だと思っている。
ただ、褒めるときにも、叱るときにも条件がある。
100%の力を発揮できていなければ叱り、100%以上の力を発揮していれば褒める。
これがベターではないだろうか。
僕の仕事のスタンスは30%でやりきろう。だ。
つまり70%のバッファをもたせている。だから時間や質に改善するだけの余裕がある。
慣れている案件、ルーティンになっているものは、30%でも問題なく提出/納品できる。
例えば作った見積書、企画書、作業完了報告書。
それが完成したからといって、褒められることを望んでいない。だって頑張ってないから。逆に、そこにミスがあったとしたら。たっぷり叱られるのだろう。
次からはミスを無くそう。という行為は、伸びるのではない。
不足しているところを補っているのだ。30%を70%や80%にするだけ。これでもまだ余裕がある。
つまり「もうちょっと頑張ってやっておこう」くらいな感じだ。
逆に、100%以上の力で取り組んだもの、なんとかやりきったもののときは褒めてほしい。その"認められた"気持ちを糧に、次の一歩を踏み出せるから。
30%の力でやったものを褒められたら。見る目が無い人だな。と思ってしまう。
だから通常の仕事では、褒められることは無いし、それでいいと思っている。もちろん「ありがとう」などの声はかけてもらえるので、それで大満足だ。
全力でやりきったときに褒められると、もう一歩、もう一歩と上を目指す。
30%の時に叱られると、やべぇやべぇ、と褌を締め直す。
どちらもある地点からみると、伸びているように見えるが、後者は伸びているのではなく、普通に戻りつつあるだけ。
叱られて伸びる人って、少ないんだろうな。と僕は思っている。