こんばんわ、スズキです。
今日から8月ですね、今月も宜しくお願いします。
7月の振り返りについては、また改めてしようかと。
8月1日、17時09分
ビルの警報機が鳴った。
緊急地震速報だった。
60秒後に震度6強の地震がくるらしい。
そんな時、どういった行動をとったらよいだろうか。
避難訓練に従うなら「机の下に隠れる」とか「ヘルメットをかぶる」とか「倒れやすいものから離れる」とか。
それができた人はどれくらいいただろうか。
http://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/fc_hist/index.html
ちょうどその時
僕はその時、オフィスでデスクワークをしていた。
まずは扉を開ける、出口の確保だった。
会議室から職場のメンバーが出てきて、みんなでアタフタ。
緊急地震速報のアナウンスを信じるなら、あと60秒で、50秒で地震がくる。
カウントダウン、これ怖いよ。
逃げる時間があればあるほど、余計なことを考えてしまう。
僕が60秒で考えたこと。
働いているオフィスのビルは、免震構造だからそれを信じよう。
階段で1Fに降りても間に合わないから、ここで耐えようと決めた。
自宅の近辺は震度いくつだろうかと、家具が倒れて大変なことになるなぁと。
職場と自宅は1時間ほど離れているので、どうやって帰ろうかと。
自分の中では、自分は無事だと勝手に思っていた。
家族、友人、どうなるんだろうなぁと、その程度にしか考えられなかった。
反射的にスマホを持っている
僕は扉を開け、そこで待機していた。
地震がくるまで60秒、ということは震源地からは遠いぞ。
スマホでチェックする、もちろんツイッター。
500人いるフォロワーから得られた情報は、東京湾でM9.0の地震。
震源地は東京???
東京でM9.0って大丈夫なのか???
ちょうど先週末は東京にいた。
東京の友人と楽しいひと時を過ごしていた。
途端にあの人、大丈夫かなぁって。
特に昨日お会いした皆さまのことが頭に浮かぶ。
情報の精査
ツイッターのタイムラインを見ている。
ビルの緊急地震速報は30秒、29、28と、容赦なくカウントダウン。
扉で出口を確保しながら、ツイッターで情報収集。
「誤報」という文字が目に入る。
誤報なのか???
自分は死なないと勝手に思っていながらも、誤報かどうか気になる。
その情報は確かなのか。
ツイッターを見ていると、関東地方の友人がつぶやいている。
時間は5秒前。
「東京で地震なんてないのかも」
確証を得られないまま、運命のカウントダウン。
隠れない人は、隠れなかった
今回の緊急地震速報は誤報だった。
誤報というか、キャンセルになったのだ。
僕は半信半疑ながらも、カウントダウンを待った。
職場のメンバーは、本当なの???といいながら、仕事をしている人もいた。
もちろん机の下に隠れている人も。
フリースペースで立っている人、壁にしがみついている人。
人それぞれだった。
結果オーライ
ひとまず地震はこなかった。
でも緊張する60秒だったな。
愛する奥さんと、愛する子供がいれば、もっと強い気持ちがあったかもしれない。
大事な「何か」がある人は、もっと違う気持ちでいただろう。
結果、地震はこなかった。
4ヶ月前を覚えているか
ちょうど4ヶ月前、4月1日。
エイプリルフールの日だ。
11時半ごろだっただろうか。
緊急地震速報が流れた。
その時は、三重県沖での地震、オフィスも少し揺れた。
おいおい嘘だろー、と思いながらも、どこかで覚悟を決めていたのか、楽観的だったのか、その時は机の下に隠れる人はいなかった。
2種類の緊急地震速報
緊急地震速報には2種類ある。
「高度利用者向け」と「一般向け」だ。
今回はそのうちの「高度利用者向け」だけが反応したようだ。
「とにかく知らせる」ということを最優先にした「高度利用者向け」
誤報があるのは仕方がないこと。
安心、安全が買えるなら、それに越したことはない。
が、誤報がつづくと、オオカミ少年みたいになってしまう。
人として、そういったものを信じられればいいんだけれど、どこかでひねくれてしまう。
まぁ、今回も大丈夫だよって。
「僕は死なない」と勝手に思っている
どこかで自分は大丈夫だと思っている。
そういった自信を持つことは大事かもしれないが、それも時と場合によるだろう。
今回は大丈夫だったけれど、次回はどうなることやら。
ただ、60秒後に震度6の地震がくるとしたら、日本沈没になってしまうのではないだろうか。
今だから言えるけれど、誤報も1ヶ月早かったぞ。
9月1日であれば、防災の日だったのに。
時々、こうやって気付かされることも大事なんだろう。
震度6とか言われると、もう腹をくくる気持ちのほうが大きいな。
ちょっと諦めてしまった自分が情けないね。
自分自身の気持ち、考えを整理するのにはいいキッカケだった。