あれこれ考えるということは、収縮運動を繰り返すことだと思う。
物事を捉える粒度を細かくしてみたり、荒くしてみたり。
抽象化してみたら、次は具体化をする。
ぎゅっと縮小してみたら、大きく拡大してみる。
その過程の中で、余分なものは削ぎ落とされ、必要なものが肉付けされる。
それは、たまに逆側から見てみたり、半分に降り立たんでみたり。
無理矢理1/10にしてみたり、あちこちから力をかけてみたり。
そんなことをしていると、球に近いものが完成してくる。
最初は粗削りだった球も、だんだん綺麗で整った球になる。
ようやく「考えがまとまった」という状態になるのだ。
その球になった考えは、誰に投げてもしっかり届き、しっかり受け取ってもらえる。
コントロールも重量も、ちょうどいい球になる。
そうやって、綺麗にまとめることが「よく考えること」になるのだろう。
頭の中で球を転がして、じっくり思考を整えていきたい。
よく転がる球を作り上げていこう。