セミナーに参加したときのこと。
主催者の方はよく知っている仲だったこと、参加者の中には知り合いが何人もいたこと、開催規模が50人程度ということもあり、随分と気楽な気持ちで参加させてもらった。
セミナーが終わり、ちょっとした懇親会の場が設けられた。
ある知り合いが仲間を連れて参加していたのだ。というわけで、簡単に紹介してもらう場面があった。
懇親会がお開きになり、その日のことを振り返る中で、重大なミスに気付いたのだ。
それは、紹介してもらった場で、丁寧に誠意を持って相手に接することができなかったことだ。
冗談半分であーでもない、こーでもない、と言い合う仲の知り合いだったこともあり、そのノリのまま挨拶をしてしまった。
もっと丁寧に、もっとしっかりと、相手のことを考えて話をすればよかった。もっと深いところまでキャッチボールをすればよかった。なんて気付いても後の祭り。
その場で全力投球しないで、適当に冗談を交えながらしゃべってしまったことにひどく後悔した。
そういった場に慣れてしまっていたからだろう。慢心からの気の緩みだ。
誰かと誰かの接点は、今後大事な接点になる可能性だってある。
それよりも、相手が誠心誠意で向かってきてくれたら、それに向き合うのがマナーというものではないだろうか。
場を盛り上げるとか、明るく楽しくとか、そういう考えは好きだけど。
そこに全力投球するようなバカにはなりたくない。
ベースの考えは、丁寧に相手と向き合う、だと思うから。
慣れに溺れることなく、きっちり丁寧に向き合っていこう。