話が盛り上がると、誤差が許されなくなる領域にくることがある。
お互いの認識、意識、理解をそろえないと、その先に踏み込めない領域に。
話の方向としてはいいこと、ありがたいことだけど、お互いの意識合わせに時間がかかってしまう。
その労力をナシにして「誤差ですね」と終わらせるのか、ズレを修正するのか。
言葉一つ一つの意味も確認しないと誤解していることが多い。
時代背景、生きてきた過程、今ある価値観。
おそらく多くのモノが同じレベルではない。
「喫茶店のコーヒーの値段が高かった」
と言われただけで、各々が思う金額はバラバラだったりする。
そもそも「喫茶店」に、スタバやカフェ、ケーキショップなどが入るかどうか。
「コーヒー」はメニューの一番上にあるようなコーヒーか、スペシャルコーヒーか、ミルク入り、砂糖入りも同じか。
「高い」も、昭和風の喫茶店なら500円で高いなぁと思うし、都心の一等地にあれば1,000円超えると高いなぁと。
有名ホテルのロビーであれば、2,000円くらいになると高いと思う。
一つ一つのことを、順番に理解していかなければいけない。
大事な作業だけれど、ぼやかしたままでも問題なければ、わざと曖昧にすることだってある。
話を進めていくうちに、譲れないポイントになったとき。
さて、どこまで攻めるものなのか。
「誤差」で片づけてしまえばラクチンなんだけど。
その小さな小さなポイントが、実は重要だったりするので、安易に止めることはできないのだ。
- 作者: N.C.バーフォード,N.C. Barford,酒井英行
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