人それぞれ大事にしていることが違います。
僕はバスや電車、飛行機の座る位置には「こだわります」が、トンカツに何をかけるかは、「こだわりません」。
ソースでも、味噌でも、おろしポン酢でもいいです。
「こだわらないもの」というのは、簡単に言えば「どうでもいいもの」なんです。
どうでもいいものは、どうでもいいので、できれば考えたくない。
だからこそ「こだわらないこと」には、「こだわってみよう」という気持ちが芽生えてきました。
定番にする
普通の喫茶店に行ったとしたら。
コーヒーを頼みます。
別になんでもいいからです。
もっと言えば、飲み物が飲みたいからお店に入ったわけではありません。
ちょっと休憩したいから、別に飲み物なんてどれでもいいわけです。
だから「コーヒー」を選びます。
ファッションに興味がないんです。
だから仕事用の服は定番が決まっています。
ワイシャツ、インナーシャツ、パンツ、靴下、革靴。
基本的に同じものを複数買います。
とりあえず満足したから、それを買い続ける。
まさに思考停止です。
自分の中にこだわりがないものなので、とりあえず「これでいいや!!」と思えば、それをこだわりに変えてしまいます。
「それしか使ったことがない」「ちょうどいいと思っている」
冒険しないけど、安定しているので、居心地がいいんです。
シャンプーはこれ、洗濯洗剤はこれ、トイレットペーパーはこれ。
どれを買うか決まっているんですよね。
値段が高くても、今日のセール品じゃなくても、同じものを買うわけです。
極端な場合は別ですけど。
同じものを買うことで、頭の負担を減らします。
「こだわらない」という無秩序な状態では、何を優先して選んだら良いのか、自分でも判断できません。
だから無理やりにでも「こだわる」という秩序ある状態にもってくるわけです。
そうすると、選ぶ基準が明確になる。
○○社の△△を買う。
頭の中はそれだけです。
「こだわっていること」と、「こだわらないからこだわる」の違い。
あなたが本当にこだわっているものと、無理やりこだわる状態にしたもの。
その違いは何か。
こだわっているそれに対して、熱意や情熱、思い入れがあるか。
もっと○○していきたいと思う向上心やアイデアはあるか。
それがあるとすれば、本当にこだわっているもの。
無ければ、無理やり秩序をもたせた「こだわり」なのです。
食パンを買うときは「超熟の4枚スライス」、化粧水を買うときは無印良品。
別にそれ以上を求めていませんので、それしか買わないと決めているだけです。
判断するときの気持ちが「好き」ではなく「嫌いじゃない」なんですよね。
だから友人の家に行って出されたパンが山崎製パンのダブルソフトでも全く問題はありません。
こだわらないためのこだわり、ルール作り、購買における選定基準でもあれば、迷うことなし。
興味が無いことに対しては、考えなくてもいいように、勝手に基準をつくります。
そうすれば、日々の生活がスムーズにいくんですよ。
この「こだわり」が、男を磨く―――なぜ、あの人は、誰からも一目置かれるのか?
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