極端な議論は想いに火をつけてくれる。
わざと否定したり、大げさに肯定したり。そこから話が深まっていくこともある。
「フリーランスと会社員、どちらがいいか」
「持ち家と賃貸、どちらがいいか」
というとき。
「どっちもいいよね」とまとめてしまうと、よくわからないまま終わってしまう。
だから「遅れてる」「終わってる」「思考停止だ」などと言って、考えを振ってしまったほうが、面白い結果になることが多い。
とはいえ、モノゴトを0・1で考えるのは難しい。
「きのこの山とたけのこの里、どちらがいいか」と言われても、「そんなのどっちでもいいし、なんならチョコレートとか嫌いだし」という人もいるだろう。
「どちらかと言えば、たけのこの里派だよね」という人もいる。
選挙のように同じ重みの1票なのかもしれないけれど、どちらかが好きで、どちらかが嫌い、という構図が成り立たないことだってある。
10対0でAの勝ちなのか、5.1対4.9でAの勝ちなのか。
というのは、自分の中では大事にしていたいもの。
そうやってファジーに考えると、結局はわざわざ言わなくてもいいんじゃない??という結論になってしまうのだけど。
好きなモノは好き、楽しいモノは楽しい。そうやって数値化するが難しいことだってある。でも、どちらかに100%振り切れているんだ、とは思わないように。
人それぞれの定義が違うから、まずは前提の共有から始めたい。
どの基準で話をしているのか。0と1の考えよりも、ファジーに考えていきたいもの。
この気持ちだって、ファジーにあいまいなままで、そっと置いておきたい。