時間の流れは不思議だ。
いらなかったものを求めてしまう。
テレビを録画したとき、CMなんて必要ない、と思っていた。
が、数年後、数十年後にその録画したテレビを見返したとき。
懐かしいCMを求めている自分がいた。
コスパ、効率化、そうやって不要だと思われるものをどんどん削ぎ落としていく。
残ったものは、非常に密度の高い大切なものかもしれないが。
その周りにある緩い素材がなければ。軸としての魅力は半減してしまうかもしれない。
無駄だと思っていたものは、少し時間をずらしてみると、全く無駄ではないものだった。
頭で考えていると分かるけれど、それが行動とぴったりくっつくのはいつになることやら。
いらないと思っていたそれを、こっそりと大切にしてみよう、なんて思うのだった。