自由に生きたい
自由に生きたいと思った。
好きなことをしたい、面倒なことから逃れたい。
誰からも干渉されたくない。
ここに1枚の画用紙がある。
課題で絵を描かなければいけない。
- 山と湖の絵を描くこと
- 自由に描くこと
「描かなければいけない」という点では本当の自由ではない。
が、絵を描く対象物が指定されているか、自由に描いてよいか。
2のほうが自由度が高い。
ただ、自由にされすぎると、何をしていいか分からなくなることがある。
自由というものは怖いものなのだ。
僕はフリーランスで働いたことがある。
会社が嫌になった、自由にやりたかった。
フリーランスになると、自由にやれた。
好きなクライアントと、お互いが納得できるレベルで仕事ができた。
精神的に解放されたかもしれないが「自由」だったか、と言われればノーだ。
自分でやらなきゃいけないことの幅が広がっただけ。
ルールを自分で作らなければいけなくなった。
自分で作ったルールにしろ、それを守らなければいけない。
自由に生きるために、自由を捨ててルールを作ったのだ。
自由とはいったい何者なのだろうか。
自由になるためには、自由を制御するための決まりを作る。
不自由だなぁと感じていたときは、その枠が他人軸だったから。
それに馴染めれば、不自由も楽チンだと思うようになれるのだ。
自由というのは、誰がハンドルを握るかどうかの違い。
自由が手に入った瞬間、自由では無くなってしまった。
自由を諦めたときに「自由」が手に入った。
自由を求めたときに「自由」を捨てた。
このややこしい関係、いつまでもイタチゴッコになるに違いない。
"自由"を軸に考えるのは、やめにしよう。
自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと (Sanctuary books)
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