ご縁あって本を頂いたんですけどね。
知り合いで本を書いた人が何人かいまして。お友達自慢をしているわけではないのですが。
著者さんから「献本」として、本を頂くことがあります。
お世話になった人や、インフルエンサー的な人に送ることが多いそうです。
その本を受け取った方が、たまにツイッターなどで
「献本して頂きました」
なんて、ツイートしていることがあります。
これって、大丈夫なの??
大丈夫かどうか、というのは言葉遣いのことです。
例えば催し物や宴席で、偉い人がその会宛てにお金をくれることがあります。
忘年会で○○社長が「寸志」として、お金を出してくれることがあります。
頂き物ですので、幹事さんがスポンサー的な感じで紹介するんですけど、
「○○社長から、寸志を頂きました」
なんて紹介していることが。
これって、大丈夫なの??
献本も、寸志も、へりくだった言い方ですよね。
よそのお宅にお邪魔するときに持って行くお土産を
「つまらないものですが」
などと言って渡す変わった風習がありますが、それと同じです。
ということは、
「献本して頂きました」「寸志を頂きました」というのは「つまらないものを頂きました」と同じ枠にいるんです。
これは残念、本人は悪気がないでしょうけど、失礼ですよね。
献本してもらったときは
「本を頂きました」
「ご恵投(けいとう)頂きました」
「ご恵贈(けいぞう)頂きました」
と言いましょう。
寸志を紹介するときは
「お志(こころざし)を頂きました」
「ご厚志(こうし)を頂きました」
「ご芳志(ほうし)を頂きました」
と言いましょう。
確かに献本してもらったし、寸志をもらったんですけどね。
それをそのまま言ってしまうのは「つまらないお土産」を、「つまらないものをもらったぞ!!」なんて言っているのと同じなので。
充分に気をつけたほうがいいと思います。
ちょうど本を頂いたので、そんなことを思い出した次第です。
全員経営者マインドセット――MSマトリクスで実現する次世代組織
- 作者: 吉田行宏
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2019/04/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る