大勢の人と共に行動するのは苦手だ。
自分自身で好きなようにしたいというのが、僕の根底にある。
もちろん大勢で動くことのスケールメリットはある。
貸し切りができることや、個人でNOと言われた場所に行くことができたり、コストが下がることもある。
先日、「たけさんぽ広島」というフォトウォークに参加してきた。
20名ほどのメンバーで写真を撮りまくる会。
足を運んだのは尾道なのだが。
数人の方には被写体になって頂いたものの、別に一人で行っても撮影できる。
わざわざ予定を合わせて、みんなで行くことのメリットは何があったんだろうか。
観光バスを貸し切ったり、ガイドさんを雇ったわけでもなく。
特に「写真を撮る」ことで、他の人に協力してもらうことは少ない。
レフ版を持つようなアシスタントは必要かもしれないが。
仲間と共に行動したメリットを感じられるようになったのは、その数日後だった。
各々が撮った写真をアップしたり、ブログに書いていたり。
詳しくは、ツイッターで「#たけさんぽ広島」を検索すると出てくる。
似たような写真があれば、「これ、どこから撮ったんだろう」という写真も。
同じ日、同じ時間、同じ場所にいたにも関わらず、目線がこれだけ違ったのか、、、ということに気付かされる。
しかも出来上がった写真を見てみると、テイストが全く違うことも興味深い。
コントラスト高めな人、色温度が低めな人、傾き、トリミング、それぞれがオリジナルの味付けをしてくれる。
これを見た時に、たけさんぽの一番の魅力は、
- 同じ日
- 同じ時間
- 同じ場所
がベースにあるからだと気付く。
同じだけど、違う結果。
使っているカメラやレンズが違うけれど、目の付け所がこんなに違うのか。と。
それを気付かせてくれるメリットは、団体行動のスケールメリットかもしれない。
当日も、誰かが何かを教えてくれるわけではないが、技術を盗む勢いで行動を見る。
水晶玉を持ってくる人、寝転がってシャッターを切る人、短焦点レンズで乗り切る人。
そこらじゅうに、興味深いエッセンスが落ちていた。
フォトウォーク自体は一人でもできる。
別に誰かに頼らなくてもいい。
今回は尾道で開催されたわけだが、コストも時間もかかっている。
それらを全部ひっくるめて、みんなが写真をアップしてくれることに一番のポイントがあった。
十人十色といったように、それぞれに、それぞれの良さがあった。
しかも僕自身では気づかなかったこともたくさん。
一人で行動しがちだけれど、仲間がいることのメリットを改めて感じられた。
少しずつ軌道修正していく時期なんだろうなぁと。
写真以外のことで、大きな収穫があった「たけさんぽ」だった。