言葉を大切にしたい、言葉を丁寧に受け止めたい
そんなことを感じるようになったのは、ライターを始めてからだと思う。
他の人の文章を読み、自分との違いを比べ、良いものは取り入れていく。
明らかに劣っている場合もあるし、全く思いつかなかった表現をする人だっている。
そんな言葉の楽しさを教えてくれたのはライターだった。
一方で、エンジニアとも仲良くなった。
プログラマー、SE、コーダー。
ちょっと面倒な人が多い。コンピューター相手だと、しょうがないと思う部分ではあるけれど。
条件が厳しいのだ。
その条件分岐を丁寧につくっていくのがエンジニアなので、曖昧なままで終わらせるわけにはいかないのだけど。
言葉のひとつひとつが納得できないと、すぐに言い返される。
「絶対」とか「全部」とか、そういう言葉は、できるだけ使わないようにしよう、なんて思う。
とにかく忠実で、アソビが無いのだ。
表現を求めるライター、正確さを追求するエンジニア。
双方から刺激をビシビシ受けて、言葉を大切にするようになった。
言おうとしていること、伝えようとしていることは、本当に伝わっているのだろうか。
思考の過程で、言葉がねじ曲がっていないだろうか。
そんなことを考えられるようになったのは、ライターとエンジニアのお陰だと思っている。
意外なところで結びついた2つの職種。その間にいた自分は、本当にラッキーだと思っている。
言葉に執着し始めると、面倒なヤツになるんだけど。
それ以上に、なんだか面白い未来がやってくるので、これはこれで良しとしよう。