言霊が云々、という気持ちがまったく無いわけじゃない。
便利だからっていう気持ちもたっぷりある。
なんだかんだで「絶好調」って言いやすいのだ。
「最近どうですか?」みたいなことを聞かれると、反射的に「絶好調ですよ」って答えてしまうようになった。そのくらい僕の中には浸透しているということ。
初めの頃は、恥ずかしいなーって思うこともあったけど、最近では自然に言いすぎてしまって、恥ずかしさなんて感じなくなった。
プライベートだけでなく、仕事でも同じように。
「先輩、最近どうっすか」と言われても、「絶好調だよ!」って。「なんですかそれーー」とか言われながらも、後輩氏が笑顔になってくれた。
2週間ほど経つと、「先輩、最近どうっすか、絶好調ですか」とまで言われるようになった。バカにしてやがるぜ。
でも、たったそれだけのことで、随分と距離が縮まったような気もする。
仕事での報告や相談のハードルもさがってきた。
結果として、絶好調だったり。
もともとは、「う~ん、そうだねぇ」と悩むのが嫌だったから。プライベートでも仕事でも「最近どう?」、いわゆる「What's up?」的なことを言われたとき。
それは、真剣に話を聞こうというわけじゃなくて、ただの挨拶に過ぎないのだ。
ただの挨拶に返す言葉として。調子に乗って「絶好調」をチョイスしたことがキッカケだった。
いつの間にか「絶好調」って言うようになったのは、些細なことだったみたい。
一番の決め手は、「絶好調ですよ!」と言ったときに、相手が笑ってくれることなのかもしれない。周りの人が笑顔でいてくれることは、まさに絶好調な状態なのだから。