ちゃんとやれ!

副業フリーランサーの飲み屋話

演じている可能性を意識しながらその人の文章を読んでみる

書いてある言葉をそのまま受け取らないように心掛けている。

一方で、書いてある言葉をいかにフラットに読み取るか、ということも心掛けている。

 

たまに残念な発言をする人がいる。残念というのはレベルが低いということ。「初めて知った」「そうなんだ、知らなかった」

 

活躍されている方なのに、そのレベルのことを知らないのか?と思ってしまうこともある。

個人事業主として何年も働いている人が「確定申告ってどうやってやるの?」と発言するように。

 

ただ、その発言はその人の真意なのかどうかは、分からない。演じている可能性もあるからだ。

雲の上のような存在になった人が、そういうヌケ、モレがあることで「あの人でもそんなことがあるんだ」と親しみをもってもらえる。

だから、それを文面通りに受け取っていいものなのか、悩んでしまうところだ。

 

例えば芸能人がドラマの中で言ったセリフを、俳優さんの声だとして受け止めることは無い。

ハケンの品格に出演しているからといって、篠原涼子が派遣社員だとも思わないし、事務スキルがあるとも思わない。(実際のところは分からないが)

 

それは「ドラマ」という分かりやすい枠の中に芸能人がいるからだ。

一方で「バラエティ」だとしたら、それも難しい。本当のキャラクターなのか、芸能人としてのキャラクターなのか。ブランディングされているかどうかも分からない。

 

それが一般人になれば、もっと分からなくなる。

お母さんやお父さんが子どもに「お母さん(お父さん)もそれは分からないな、一緒に調べてみようか」なんて言うとき。それは演技の可能性が充分にある。

子どもに寄り添うには、演技も必要なのだ。

 

ツイッターをはじめとするSNSではどうだろうか。

具体的にそのシチュエーションも分からないので、判断しづらいのが正直なところ。

 

セルフブランディングがしやすい場所であり、それをどう見せるか発信者側に委ねられており、表面に見えているのはただのテキストだけ。

だからこそ、平たくフラットに読みたいし、そのフラットな言葉を素直に信じるのはやめておこう、という話。