なんでもかんでも「自己責任」と言ってしまえば楽チンである。 サラリーマンといえば満員電車で出勤と揶揄されるけれども。 満員電車に乗ることは自由なのだ。 最寄り駅を8時ごろに出る電車はいつも混んでいる。 スマホを触れる余裕はあるが、ぎゅうぎゅう詰めだ。 最寄り駅を6時ごろに出る電車はいつも空いている。 横長のロングシートも、隣の人と間隔をあけて座ることができる。 会社から徒歩圏内のアパートは、毎月8万円の家賃で1K。 会社から電車で30分のアパートは、毎月8万円の家賃で3LDK。 どこかでバランスをとって、満員電車に乗ることを選んでいる。 2時間、早起きすれば満員電車に乗らなくていいし、狭いアパートに住めば満員電車に乗らなくていい。 だからといって、ワガママばかりは言っていられないのが辛いところなんですけどね。 世の中の出来事を「自己責任」で片付けるのであれば、これほど楽なことはありません。 何かにつけて「自己責任だ」と言えば済んでしまう。
自己責任じゃないとしたら。
都市開発の問題、一極集中の問題、過疎化の問題。
いろんな問題が絡んでくる。
リモートワークができるようになったり、フレックスタイム制がもっと主流になるかもしれない。
でも、リモートワークの啓蒙活動を社内でしないのも、フレックスタイム制の導入を積極的に提案しないのも、自己責任と言われるかもしれない。
相手を負かすだけの交渉力がなく、提案力がない。
結局はあなたの力不足なだけ、自己責任さ。
と。
極端な自己責任論はさておき、早起きしなかったり、座席指定の電車に乗らなかったり、近くに住まなかったりするのは自己責任だろうか。
「俺が選んだやり方だよ」と言えるのだろうか。
自分の行動に自信が持てるように、理由付けができるように、一歩踏み出してみたいものです。
この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く (朝日新書)
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10月23日 20:20
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