常識とか一般的とか。
そういった言葉で一括りにすると楽ちんだ。
楽ちんだけど、相手と自分が同じモノサシを持っているとは限らない。同じものを思い浮かべているかどうか、同じ感覚かどうかは分からない。
何かに賛成するとき、それを100%賛成しているのか、51%賛成しているのか、1%でも賛成する箇所があるから賛成なのか。それも分からない。否定の場合も同じように。
最近気になった言葉は「コツコツやる」ということ。
辞書で調べてみれば「地道に諦めず少しずつ物事を進める様子」(実用日本語表現辞典より)と書いてある。
「コツコツやる」という意味の中には、この辞書によると
・地道に
・諦めず
・少しずつ
・物事を進める
ということらしい。
コツコツやることに賛成の人、反対の人は、例えばこの4つの中で、どれにどれくらい賛成/反対なのだろうか。
僕はコツコツやることは賛成だけど。そもそものベースの違いがある。
「少しずつ物事を進める」ときの「少しずつ」具合だ。
1日が24時間で1年が365日(誤差は考えないものとする)であることは、ずっと変わらないけれど。時間に関する意識は随分変わってきたと思っている。
最近は時間がクイックだ。短時間、短時間となっている。
だから、「少しずつ」という意識も、10年前がの少しずつよりギュっと短縮されている(はず)。
10年前、「コツコツと1年間~~」と言っていたなら、今では「コツコツと1週間」かもしれない。
その感覚まで含めて、コツコツとやることは賛成だな、と思うのだ。
ふんわりとした言葉は、相手に判断を委ねてしまうこともある。
だから、きっちり分解して伝えるべきところは、伝えないといけない。
地道に、諦めないでやることは大事だ。少しずつ進めていくこともアリだけれど、その少しずつがどれくらいなのか。
想像しているよりも、10倍、100倍のスピードが、"今の"少しずつの定義かもしれない。
コツコツやることは大事だけど、(昔のスピードで)コツコツやっちゃいけないんだよ。
時代に取り残されちゃうからね。