イチロー選手の記者会見。
ツイッターを眺めていると、「質問のレベルが低い」というようなコメントがちらほら。
それは質問したことがない人が言うことばだな、と思いながらタイムラインを見ていた。
インタビューや、対談ならいざ知らず、大勢の前で質問するのは難しい。
なぜなら会話のキャッチボールができないから。
質問に対して回答、それを正確にくみ取ってもらうのは難しい。
質問を導き出すまでの過程や、自分の中にある前提条件を共有できないから、どんな意図で質問しているのか、わかりづらいことがある。
特にイチロー選手の記者会見は、引退しようと思った経緯や、心情の変化などを説明するパートは少なかった。すぐに質疑応答になった気がしている。
その少ない情報から、また今までの色々から質問しようと思うと、簡単じゃないよ。
確認のために、わざと質問することもあるし、思考の前提条件が分からなければ、頓珍漢な質問だと感じることもある。
その質問、その回答から、新聞記事にしたり、ニュース原稿にする必要もある。
ただ聞きたいことを、ただマニアックなことを、相手にぶつけるだけじゃダメだよね。
インタビュー、対談のようにじっくり時間があり、相手と自分、のような関係ならいいんだけど。イチロー選手の記者会見のような場で、キレイで鮮やかな質問をすることは、難しいと思うよ。
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