歴史はあまり好きじゃなかった。
日本史なんて特によく分からなかった。
そんな学生時代だったけど、社会に出て仕事で困ることはなかった。
ただ、雑談の中で、知識が不足していると、置いてきぼりにあうケースが多かった。
一歩踏み込んだ楽しい会話ができなかった。
学生時代と違うのは、生活の範囲が広がったということ。
クルマも運転できるようになり、新幹線や飛行機にも乗る。
全国のあちこちで、いろんな出来事に遭遇する。
そのときのベースになっているのが歴史だったりする。
世界遺産を生で見たり、博物館で歴史上の人物に出会ったりする。
そのときに、「あぁ、もうちょっと知りたい」と思う。
勉強するのは今じゃないだろうか。きっかけはそこら中に落ちていて、それを見つけられるかどうか、で日々の面白さが変わる。
戦争の展示を見て、もっと知りたいと思ったり、美術館で絵を見ながら当時の時代背景を知りたいと思ったり。
そういうきっかけ、そこからの学びたい欲、それが出てくるのは随分と大人になってからだった。
学生のころは、どうしてあんなにもつまらなかったのだろう。
今でも歴史は得意じゃないけれど、学ぶことは楽しい、そう思えるようになった。
大人になって、改めて勉強したいと思っているのだ。