ずいぶんと若い頃。20代前半のころ。
取引先のみんなが優しかった。そりゃそうだろう、と思うけれど。
優しく手を差し伸べてくれるし、失敗をフォローしてくれたり、温かく見守ってくれていた。
あるとき先輩に、クライアントは上司じゃなくてクライアントだから。気をつけるように。と注意をされた。
優しい皆さまに頼りすぎていたのだろう。
お互いの立場を明確にして、そこにラインを引く必要だってある。
もちろんそのラインを超えたくなるときもあるし、実際に飛び越えてしまったこともあるけれど。
誰彼構わず頼るのは良くないと思う。
みんなで仲良く手を取り合って、という姿は素敵だけど、ズバッとドライな関係だって大事。
みんなで溺れる訳にはいかないから。
立場をわきまえて、お互いの信頼関係を築きたい。曖昧じゃないからこその信頼関係を。