新年あけましておめでとうございます
郵便受けに届いた年賀状を眺めながらお笑い番組を見るのが定番となりつつある年始、どこからともなく聞こえてくるのは「今年の運勢」です。
大人気のしいたけ占いをはじめ、あちこちで年始の占いブームが。
昨年のことになりますが、占いに後押ししてもらいたくて、石井ゆかりさんの「3年の星占い」という本を買いました。
あちこちで2021年の占いをやっていて、今年の運勢を教えてくれるんです。
あるウェブサイトによれば、今年の僕は「小吉」で、「意志の強さが求められる1年になるでしょう」とのことです。
言われたことを素直にやるよりも、自分自身の意思を持って取り組むこと、という意味らしいのですが。
昔から「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言われるように、占いはあたることもあれば、外れることもある、気にしないことも大切だよ。
と言われるものを信じて、一歩踏み出す自分がいるのは非常に興味深いものだと思っています。
例えば「恋愛運が絶好調!アタックするなら3月がおすすめ」なんて書いてあると、3月に告白してみるぞ!とエネルギーが湧いてきますし、「今は我慢の時期、転職は控えるように」と書いてあれば、うるさい上司がいても「我慢我慢」と思えるかもしれません。
あたることもあれば、外れることもある占い。
しかも星座占いであれば、たった12通りにわけられた中の1つを信じてしまう自分がいることに驚きです。
同じように僕以外でも占いを最後の一押しに信じてしまっている人はいるでしょう。
ゲーム感覚で楽しむ人もいれば、ラッキーカラーを身に着けることで内側からエネルギーが出てきたり、はたまた投資や大きな進退のときの決め手にする方もいらっしゃいます。
仮に外れたからといって、めざましテレビを訴える人は、ほぼいないでしょう。
だってそういうものだから。
それに、占いが与えてくれるものは、迷いの先にある選択肢ではなく安心感だからです。
AかBか、と悩んでいる人の後押しをすることは、そこに安心感をプラスすることになります。
不安だな、どうしよう。。。と思っている人を支えてあげる。迷っているときに「大丈夫だよ」と言ってあげられるような、そんな存在です。
「占いは統計学」とも言いますが、「今日の牡羊座のラッキーカラーが緑」というのは、どのくらいの統計から導き出されるものなのでしょうか。
根拠のない話だとしても、不安に思っている人には大きな支えになり、それが安心感につながります。
無理に後ろから押したり、思考を大きく変えてしまうほどのものではなく、自信が無いときに「大丈夫だよ」と言ってあげられるような。
ちょっと辛かったとき、誰にも相談できないようなことがあるとき、占いには随分と助けられたものです。
その判断が最善だったか、効果的だったかと言えば、YESとは言えないかもしれません。
ですが、その時に立ち止まってしまって、自分だけで抱え込んでしまうことがなかったのは、占いが守っていてくれたことが大きいな、と改めて思います。
そんな安心感をプレゼントできるような人になりたい、と思うように。
今までは前で目立ちたい気持ちでいっぱいでしたが、そういう場所ではなく相手に近い位置で温かくサポートしてあげるほうが周囲からのポイントが高かった。
やりたいことと、求められていることの大きな差を蔑ろにするのではなく、今回は自分のやりたいことに折れてもらおうかと。
2021年は意志の強さを求められるようなので、安心感をプレゼントできるような立ち居振る舞いを、そういう言動に気を付けて邁進していこうと思います。
温かく守られて踏み出せた一歩があるように、その一歩を優しく見守ってあげる側の役も必要です。
僕の2021年のテーマは「安心感をプレゼント」、本年もどうぞよろしくお願いします。